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「こうのとり」打ち上げ 19日に再延期 NHKニュース

こうのとり」は、高度400キロ付近で地球の周りを回っている国際宇宙ステーションに食料や実験装置などの物資を届ける日本の無人の宇宙輸送船です。
こうのとり」の5号機は鹿児島県の種子島宇宙センターから17日打ち上げられる予定でしたが、天候の影響でさらに延期され、今のところ打ち上げは今月19日の午後8時50分ごろになる予定です。
国際宇宙ステーションへの物資の輸送を巡っては、去年10月以降アメリカとロシアの輸送船で事故が相次ぎ、必要な物資が届かない事態となっていて、今回、アメリカの輸送船で送り届ける予定だった物資を緊急に積み込むなど日本の役割が増しており、今回の打ち上げを世界も注目しています。

アメリカとロシアの宇宙輸送船で事故が相次ぎ、国際宇宙ステーションに必要な物資が届かないなか、NASAアメリカ航空宇宙局こうのとりの打ち上げまで1か月余りに迫った先月上旬、日本に緊急に物資の輸送を要請し、日本側は僅か2週間で問題点を解決して要請に応えました。
国際宇宙ステーションに食料や物資を運ぶ役割は現在、アメリカとロシア、日本が合わせて4種類の宇宙輸送船で担っていますが、去年10月以降、アメリカとロシアの合わせて3つの輸送船で事故が相次ぎ、国際宇宙ステーションに必要な物資が届かない事態となっています。
このため、NASAアメリカ航空宇宙局こうのとりの打ち上げまで1か月余りに迫った先月2日、JAXA宇宙航空研究開発機構に対し、緊急性の高い物資の輸送を急きょ要請しました。この物資はNASAが、ことし6月28日に打ち上げに失敗したアメリカの民間企業の宇宙輸送船「ドラゴン」で送り届ける予定だったもので、国際宇宙ステーションの中の重要なシステムの交換部品や、宇宙飛行士の衣類や生活用品などおよそ210キロあります。
特に宇宙ステーションに滞在する宇宙飛行士の飲料水を作る「水再生システム」では、宇宙飛行士から回収した尿や汗の浄化に必要となるフィルターの在庫が尽きているため、交換時期を過ぎても、そのまま使い続ける状態となっていて、予備のフィルターを送り届けることが喫緊の課題になっています。ただ、こうのとりに積み込む荷物は半年前までにすべて決まっており、新たな荷物のためのスペースは残されていませんでした。
このため、こうのとりの物資を管理しているJAXAのチームは夜を徹して議論を行い、ふだんは使用していない実験機器の隣のスペースを利用できないか検討することになりました。実験機器の隣に物資を置くと、打ち上げの際の振動などで機器を壊してしまうおそれがあるため、通常は使用しないことに決めています。
検討の結果、比較的軽い別の荷物をそのスペースに移動させれば、緊急物資を空いたスペースに搭載できることが分かり、JAXAは2週間後の先月16日、要請に応じられることをNASAに伝えました。
これを受けて、NASAは先月29日、こうのとりに積み込む緊急物資をアメリカから直接、専用機で種子島空港に送り込みました。NASAの専用機が種子島空港に乗り入れたのはこれが初めてです。
緊急輸送の対応に当たったJAXAの鈴木裕介技術領域主幹は「NASAが緊急に運びたいと要請してきた水の再生装置に使うフィルターは国際宇宙ステーションにとって、とても大切なものだと分かっていたので、なんとか解決策を見つけたいと思いました。1か月しか時間がないなか、非常に大変でしたが、本当にぎりぎりのところで、なんとか解決策を見つけることができました。やや無理もあったNASAの要請にきちんと応えられたので、NASAの日本に対する信頼はこれまで以上に高まっていっていると思います」と話しています。


サンダーバード3号 - Wikipedia

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20150815#1439634927