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EU財務相、「資本市場同盟」構想を強く支持 | Reuters

欧州は、米国ほど社債などの資本市場が発達しておらず、中小企業は主として銀行借り入れに頼っている。


欧州の金融サービス市場は分断されており、企業は、域内の特定の国の銀行システムで発生した問題の影響を受けやすい。加えて域内の銀行は、欧州ソブリン債務危機以降に厳格化された資本規制に対応するため、融資を絞っている。


2月に発表された「CMU」構想は、企業の資本市場での資金調達を円滑にすることにより、経済の活性化を目指す。


ドムブロフスキス副委員長は「資本市場が強化されれば、資金調達面で銀行を補完できる。それによって、金融システムはより安定化する」と述べた。


「CMU」の下では、EU加盟国の小規模企業が、別の加盟国の銀行から容易に融資を受けたり、全加盟国向けに証券を発行できるようになる。


副委員長は「われわれの任務は事実上、企業と貯蓄者を結び付けて金融の成長を図ることだ。われわれは、投資家の資金と投資機会の間に立ちはだかる障害を特定し、それを取り除く必要がある」と主張した。


ただ、それには、加盟国によって異なる証券法、破産法などの法規制を統一する必要がある。


すでにヒル委員(金融安定・金融サービス・資本市場同盟担当)が「CMU」創設の行程表を提示している。秋の行動計画準備に向け、EU財務相は6月に優先事項を決定する予定だ。


EU議長国ラトビアのレイルス財務相は会見で、「CMU」について「成長、雇用、そして金融システムのショックに対する耐性にとって明確な利益がある」と述べた。