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家庭用ルーター“ただ乗り”か 全国初の逮捕 NHKニュース

逮捕されたのは、松山市の無職、藤田浩史容疑者(30)です。
警視庁によりますと、藤田容疑者は去年6月、国の許可を取らずに自宅に無線局を開設して、他人の無線LANのルーターのIDやパスワードを傍受するなどして盗み取り、無断でネットに接続するいわゆる「ただ乗り」をしたとして、電波法違反の疑いが持たれています。
警視庁は、パスワードが電波法上の無線通信の秘密にあたると判断し、立件に踏み切ったということで、家庭用ルーターのただ乗りで検挙されるのは全国で初めてです。
調べに対し、藤田容疑者は容疑を否認しているということです。
藤田容疑者は、ネットバンキングを利用していた埼玉県の会社の預金を別の口座に不正に送金したとして、警視庁に逮捕されていて、その際、他人の無線LANのルーターの情報を盗み取って無断でネットに接続していた疑いが浮上したということです。
警視庁は、藤田容疑者が発信元を隠すために、これまでに90回以上他人の無線LANを勝手に使う「ただ乗り」を繰り返し、ネットバンキングの利用者の預金を別の口座に不正に送金していたとみて調べています。

家庭でインターネットを利用する場合、一般的にはプロバイダーと契約し、IDとパスワードを接続機器のルーターに登録します。通常、その登録情報は外部からは見ることができませんが、欠陥のある機器では、外部から機器に侵入しデータを見ることができるため、IDが盗まれ、サイバー攻撃に悪用される被害が急増しています。
このうち、東京のメーカーが3年前まで販売していたルーターの一部の機種では、ソフトウェアに欠陥があり、欠陥を放置したまま利用すると、ネット接続用のIDとパスワードが盗まれるということです。
盗まれた情報がサイバー攻撃に悪用される被害が後を絶たず、メーカー側は今月2日、新聞に社告を掲載し、利用者にパスワードの変更を呼びかける異例の対応を取っています。
また、セキュリティー会社によりますと、ことしに入って、ルーターに不正にアクセスしようとするコンピューターウイルスが増えていることも確認されています。
セキュリティー会社のトレンドマイクロでは「パソコンだけでなく、ルーターも狙われ始めていて、ソフトウェアを最新の状態にしたり、ルーターの初期パスワードを変更するなど対策を取ってほしい」と注意を呼びかけています。