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「葛根廟事件」から70年 生存者や遺族が交流 NHKニュース

「葛根廟事件」は終戦前日の昭和20年8月14日、中国東北部の旧満州の葛根廟で、ソビエト軍の侵攻から逃れようと、徒歩や牛車で避難していたおよそ1300人の日本人が、ソビエト軍の戦車部隊に襲撃されたものです。
この事件で女性や子ども、それにお年寄りなど1000人余りが砲撃や銃弾を受けて犠牲になったとされ、日本に帰国することができたのは百数十人とされています。
被害の正確な実態は分かっていませんが、ソビエト満州侵攻後、多くの民間人が犠牲になった最大級の事件とされています。
事件によって、日本に帰ることができなかった女性や孤児が多く出たとされ、これまでに36人が残留孤児となっていたことが分かり、このうち27人が日本に永住帰国しました。
襲撃が起きた現場付近で自決した人も多く、その過酷な体験から、生存者の中でも事件について語る人は今も多くありません。このため、国内でも、あまり知られていません。
事件の生存者や遺族らで作る「興安街命日会」では毎年8月14日に東京・目黒区の五百羅漢寺で犠牲者を供養する慰霊祭を開いています。
また、事件の風化を防ごうと去年には、事件の関係者の証言を集めた証言集を出版するとともに、終戦70年の先月は現地への慰霊訪問を行いました。