シリアやイラクをはじめ中東などからの難民や移民は、その多くが陸路で移動しながら最終目的地として、経済的に豊かなドイツなどヨーロッパ北部を目指しています。
ハンガリーの首都ブダペストでは３１日、ドイツに向かう列車に難民や移民が次々に乗り込んで出発しました。しかし、オーストリアとの国境にあるハンガリーの駅では、オーストリアの基準では乗客が多すぎるということでしばらく出発できず、立往生していました。
オーストリアの鉄道会社の社員たちが難民や移民に対して、用意した別の列車に乗り換えるよう説明していましたが、難民らは応じず、「どうしたらドイツに行けるのか」と繰り返し尋ねたり、水や食べ物などが欲しいと訴えたりしていました。
一方、ドイツ南部のミュンヘンの駅に到着した列車からは難民や移民が次々に降りていて、警察関係者は「電車で到着した難民や移民の集団としては大規模で、およそ２００人が乗っていた」と話していました。
ＥＵ＝ヨーロッパ連合は増え続ける難民や移民への対応に苦慮していて、今月１４日に各国の内相らで臨時の会議を開き、対応を協議することにしています。
