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英中 原発建設に出資など7.4兆円の契約 NHKニュース

イギリスを訪れている中国の習近平国家主席は、21日、キャメロン首相とロンドンの首相官邸で会談しました。
会談では、イギリス政府が南西部のヒンクリーポイントでフランスの企業と進めている原子力発電所の建設計画に、中国側が、日本円でおよそ1兆円を出資し、33.5%の株式を取得することで合意しました。
また中国側は、ほかの2つの原発の建設計画にも出資し、このうちの1つでは3分の2の株式を取得して経営権を握り、中国の技術をベースにした原子炉の導入を目指します。
さらに航空機のエンジンや船舶などの製造業、中国での病院の建設といった医療部門などでも契約が結ばれ、今回の首脳会談に合わせて締結された契約は、総額およそ7兆4000億円に上りました。
また、中国の通貨・人民元の取り引きを拡大するため、中国政府は、中国・香港以外では初めて、人民元建ての国債をロンドンで発行することでも合意しました。
会談のあとの記者会見で、習主席は「中国とイギリスが、ウィン・ウィンの関係を築く、『黄金時代』の幕をともに開ける」と述べました。
これに対し、キャメロン首相も、今回の原発事業での合意について「歴史的な取り引きだ」としたうえで、「われわれは両国の関係を新たなレベルに引き上げることを決意した」と述べ、気候変動やテロ対策など幅広い分野で連携していく考えを示しました。
ただ、イギリス国内では、経済ばかりを優先し、中国の人権問題を後回しにしているという批判や、国の安全保障にも関わる原発にまで中国の投資を呼び込むことは危険だという指摘も出ています。

習主席 英との連携強化に期待のスピーチ NHKニュース

中国の習近平国家主席は21日、キャメロン首相との首脳会談でイギリスの原子力発電事業への投資など総額7兆円を超える契約を結んだあと、金融街、シティーで開かれた経済界の要人などとの晩さん会に出席しました。習主席はスピーチの中で、「中国と西側諸国との協力関係はイギリスが先導してくれると思っている。イギリスは西側諸国でいちばんの中国の支持者になりたいという願いを実際の行動をもって実現してくれるだろう」と述べました。
イギリスは、中国が主導するAIIB=アジアインフラ投資銀行アメリカの意向に反してG7=先進7か国で最初に参加を表明し、先月、中国を訪れたオズボーン財務相は、「イギリスは西側諸国の中で中国の最高のパートナーになる」と述べています。習主席の発言は、欧米各国の間に中国に対する警戒感もあるなかで、イギリスとの連携強化に期待を示したものと言えそうです。

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