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南シナ海問題「国際法に基づく解決を」 NHKニュース

ASEANの10か国による首脳会議は21日、マレーシアの首都クアラルンプールで開かれ、フィリピンや中国などが島の領有権を争っている南シナ海で、中国が人工島を造成している問題について議論が交わされました。
この中でフィリピンのアキノ大統領は、オランダのハーグにある仲裁裁判所が先月、南シナ海の領有権を巡って司法判断を求めるフィリピン政府の申し立てを大筋で認め、審理を本格化させると決定したことを改めて歓迎し、国際法に基づいた問題の解決を求めました。
この問題について中国は、裁判の対象にはならないとして仲裁手続きへの参加を拒否していますが、会議では議長国のマレーシアからも、国際法に基づいた解決を求める意見が出されたということです。
フィリピン政府は今回の会議の成果として発表される、議長声明にも仲裁裁判所の判断を盛り込むよう求めていて、今後、中国に対して圧力が強まる可能性もあります。
クアラルンプールでは、22日は日本の安倍総理大臣やアメリカのオバマ大統領、中国の李克強首相が出席する東アジアサミットが開かれることになっていて、ASEAN各国は21日の議論を踏まえて、南シナ海の問題について意見を交わしたいとしています。

中国 南シナ海での施設建設は正当と主張 NHKニュース

アメリカのオバマ大統領は、21日夜、マレーシアでASEAN東南アジア諸国連合との首脳会議に臨み、中国を念頭に南シナ海での埋め立てや軍事拠点化を停止すべきだと訴えました。
これについて、中国の劉振民外務次官は、マレーシアの滞在先のホテルで、22日、報道陣の取材に応じ「中国がみずからの島や浅瀬の上に必要な軍事・防御施設を建設することは、国防や安全上のためであり、多くの国がそうしている」と述べ、施設の建設は正当だと主張しました。そのうえで劉次官は、「アメリカや日本といった域外の国が、艦艇を南シナ海に派遣してやっかいな騒動を引き起こさないことを望む」と述べ、日本やアメリカなどに対して、南シナ海の問題に介入しないよう求めました。

東アジアサミット 南シナ海問題の議論は平行線 NHKニュース

東アジアサミットは、ASEAN東南アジア諸国連合に加え、日本やアメリカ、中国など18か国の首脳が参加してマレーシアの首都クアラルンプールで開かれました。
会議では、アメリカのオバマ大統領が、中国が南シナ海で人工島の造成を進めている問題で、中国を念頭に埋め立てや軍事拠点化を中止すべきだと訴え、国際法に基づいた平和的な解決を求めました。これに対して、中国の李克強首相は「域外の国はこの地域を緊張させる行動をとるべきではない」と述べ、先月、中国が主権を主張する南シナ海の人工島の周辺にイージス艦を派遣したアメリカを批判し、議論は平行線に終わりました。
また、会議では中国とASEANとの間で協議が長期化している、南シナ海における法的拘束力のあるルール作りを加速する必要性で一致し、アメリカからは、協議を来年の東アジアサミットまでに終えるよう提案が出されたということです。

アメリカのオバマ大統領は、東アジアサミットでは「南シナ海が主要な議題だった」と述べ、多くの国の首脳が、国際法を守り、航行の自由を確保して、問題を平和的に解決する必要があると指摘したことを明らかにしました。
東アジアサミットのあと、オバマ大統領は22日午後マレーシアで記者会見を開きました。この中でオバマ大統領は、「ASEAN東南アジア諸国連合との首脳会議や東アジアサミットでは、南シナ海が主要な議題だった」と述べました。そのうえで、「多くの国の首脳が、国際法を守り航行の自由を確保して、問題を平和的に解決する必要があると指摘した」と明らかにしました。そして来年、アメリカでASEANとの首脳会議を再び開くことを発表し、引き続き東南アジア諸国との関係を深めていく考えを示しました。
関係者によりますと、今回の東アジアサミットでオバマ大統領は、南シナ海での埋め立てや軍事拠点化を中止すべきだと訴え、人工島を造成する中国に自制を促したということです。
これに先立ってオバマ大統領はシンガポールのリー・シェンロン首相と会談し、南シナ海の問題を巡って意見を交わし、地域の安定のため、国際法に基づいて解決することが重要だという認識で一致しました。

中国の李克強首相はマレーシアで開かれた東アジアサミットで、南シナ海の問題について、「この地域の情勢を緊張させる行動をとるべきではない」と述べ、アメリカや日本などを強くけん制しました。
中国の劉振民外務次官によりますと、中国の李克強首相は東アジアサミットの中で、南シナ海の問題について、「域外の国は地域の情勢を緊張させる行動をとるべきではない」と述べ、アメリカや日本などを強くけん制しました。そのうえで、李首相は南シナ海の問題について、「関係のある国どうしが話しあいを通じて解決していくものだ」と述べ、中国側の立場を重ねて示し、アメリカや日本などの介入に警戒感を示しました。
南シナ海を巡っては、中国が主権を主張する人工島の周辺で、アメリカが海軍の艦艇を継続して航行させる考えを示しており、各国と中国との間でせめぎ合いが続いています。