尖閣諸島の周辺海域では、海上保安庁の巡視船が警戒するなか、中国海警局の船が頻繁に領海への侵入を繰り返しています。こうした関係の海上保安庁と中国海警局が、今月、人的交流や情報交換を進めることで合意したということです。
2つの組織の間では、ことし1月、専用の連絡窓口を新たに設けるなど緊張緩和に向けた取り組みが始まっていて、今回の合意を受け、海上保安庁は、日中の職員が互いに訪問することなどを検討したいとしています。
海上保安庁の佐藤雄二長官は17日の定例の記者会見で、「まずは互いを知ることが必要で、さまざまな機会を通じ、日中間の海上保安機関どうしの協力関係の維持と発展に努めたい」と述べました。