ウクライナとEU=ヨーロッパ連合の自由貿易協定が1日、発効したことを受けて、ロシアは、それまで旧ソビエト諸国の枠組みで続けてきたウクライナとの自由貿易を一方的に停止し、EUに科している農産物の禁輸措置をウクライナにも拡大しました。
これに対しウクライナ政府も2日、ロシアとの自由貿易を停止したことを明らかにするとともに、今月10日からロシア産の食料品などの輸入を禁止すると発表しました。具体的な品目はロシア産のウオッカや肉、それに乳製品などで、輸入の禁止は、ことし8月まで、もしくはロシアがウクライナの農産物の禁輸措置を取りやめるまで続けるとしています。
ロシアとウクライナの間では、ロシアが30億ドル相当の債務の返済を迫っているのに対し、ウクライナは「EUとの自由貿易協定の締結を阻止するためにロシアがウクライナの前大統領へ贈った賄賂だった」などとして応じる姿勢を見せておらず、両国の応酬が続いています。