プーチン大統領 欧州との対立の原因はNATOに NHKニュース
ロシアの大統領府は11日、プーチン大統領がドイツの大衆紙「ビルト」のインタビューに答えた内容を明らかにしました。
この中でプーチン大統領は、「ベルリンの壁は崩壊したが、ヨーロッパの分断は克服されていない」と、冷戦の終結から四半世紀余りたった今もロシアとヨーロッパが対立していると指摘しました。
そのうえで、「見えない壁は東に移動している」とも述べ、対立の原因は、アメリカが主導するNATO=北大西洋条約機構がロシアの国境に向かって東へ拡大しているためだとして批判しました。
NATOは先月、旧ユーゴスラビアのモンテネグロの加盟を承認するなど、加盟国が29か国に増えることになり、ロシアは「NATOの拡大によって、われわれとしても安全保障の分野で対抗措置を取らざるをえない」として反発を強めています。
一方、ロシアとヨーロッパが対立を深めるきっかけとなった、ウクライナ南部のクリミア併合については、「クリミアの住民はロシアへの編入を望んでいた」と述べ、改めて正当化しました。