ドイツの公共放送「ARD」は3日、1日と2日に行った世論調査の結果を公表しました。
それによりますと、メルケル首相の仕事ぶりに「満足している」と回答した人は、前の月よりも12ポイント減って46%となりました。メルケル首相の支持率が5割を下回るのは去年11月以来3か月ぶりで、2011年9月以降で最も低い支持率となりました。
また「ドイツ政府が難民問題に対処できているか」という問いに対しては、81%が「対処できていない」と回答したほか、難民の受け入れに反対する右派政党の支持率がこれまでで最も高い12%となりました。
ドイツ政府は3日、ドイツ国内での滞在を制限付きで許可された一部の難民について、今後は2年間にわたって家族の呼び寄せをできなくするなど、受け入れを制限する新たな対策を決定しました。
しかし、難民や移民の流入を抑えるには不十分だという見方が強く、今回の調査結果には、ドイツ政府が進める難民政策に対する国民の不満が反映したとみられています。