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「指示しない職場」で業績が伸びている マニュアルを超えるリーダーシップ|最高のリーダーは何もしない:内向型人間が最強のチームをつくる!|ダイヤモンド・オンライン

何人かと一緒に、ある居酒屋で食事をしていたときのことです。
注文したものはほとんど食べ終えていたのですが、炭火焼の地鶏が食べきれずに少し残ってしまいました。


そこに若い女性の店員さんがやってきて、こう言いました。


「こちら、別の味に変えてお持ちしましょうか?」


半信半疑ながらお願いしてみると、ポン酢で和えられた地鶏の炭火焼が、小鉢に盛りつけられて運ばれてきます。これがとてもさっぱりとしておいしくて、あっと言うまに平らげてしまいました。


再びやってきた店員さんに「おいしかったです!」と告げると、今度は、先ほど下げた炭火焼の鉄板に何かを盛りつけて運んできてくれました。


「鉄板に残っていた鶏の脂でつくったガーリックチャーハンです」


こちらもいただいてみると、たしかにおいしい。
しかも、どちらも無料のサービスなのです。


「社員さんですか?」―あまりに見事な対応に感動して、こちらが思わず尋ねると、なんと彼女はアルバイトだとのこと。「ウチって、ヘンなお店なんです……」―照れ臭そうに笑ってから彼女は言いました。


「生産者さんに感謝しながら働いているので、お客様にはなるべく残さず食べていただきたいんです」


そのあともいろいろとお話を聞いてわかったのですが、このアルバイトさんの対応は、マニュアルや店長からの指示に基づいたものではなく、お客様の表情や注文状況を見ながら、彼女の判断で自由にやっていることなのだとか……。


そして、最後に確認したのが、お店を経営している会社の名前。
エー・ピーカンパニー」という会社でした。

株式会社エー・ピーカンパニー(本社 東京都)は、「塚田農場」「四十八漁場」などの居酒屋チェーンを全国に展開する会社です。

エー・ピーカンパニーの特徴は、食品の生産(一次産業)から流通・加工(二次産業)、販売(三次産業)までを一貫して手がけるビジネスモデルにあります。同社ではこれを「生販直結モデル」「六次産業化」などと呼んでいます。
宮崎県の地鶏農家さんと出会った米山さんが、「日本の食文化を支える生産者さんたちのために、自分にできることは何か?」と自問自答するなかから、このビジネスモデルは生まれました。
実際、「一次産業の方々の生活をもっとよくしたい」「後継者に困らない環境をつくりたい」「地方の活性化を目指したい」という米山さんの思いが、お店の隅々にまで行きわたっています。

もちろんエー・ピーカンパニーの居酒屋にも最低限のマニュアルは存在するでしょう。しかし、より深いところで、社員やアルバイトたちを突き動かしているのは、リーダーが伝えたビジョンなのです。

特筆すべきは、リーダーとしての米山さんの究極の仕事が「ビジョンの共有」だということです。
「お客様に残さずに食べきっていただくためにどうすればいいか?」について、何か具体的な指示があるわけではなく、そこは各メンバーに委ねられています。


事実、「塚田農場」の各店舗には、自由予算枠が与えられています。その範囲内であれば、現場の判断でさまざまなサービスを提供できるのです。
具体的なアクションは、現場のスタッフによって異なりますが、それぞれが根本に持っている目的は同じです。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160204#1454582600
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160127#1453891378