表現よみは一回性のものである。自分の以前の録音を聴き直してみると「なんだ、このよみは?」と思う。だが、その当時は、それが自分の精一杯の読みだったのだと思う。人生は一回限り、その一回限りの生を命がけで読むところに表現よみのよさがあるのである。太宰治「富嶽百景」を聴いての感想である。
— 渡辺知明 (@WATANABE_tomo) 2016, 2月 20
グレン・グールドは「ゴールドベルグ協奏曲」を2回録音している。20代のころと50のときである。若いときにはテンポが速いのだが50代のときにはゆったりしている。わたしの表現よみの若いときの「富嶽百景」も速い。今ならもっと遅く読む。https://t.co/9NIuco99ZQ
— 渡辺知明 (@WATANABE_tomo) 2016, 2月 20
『本の読み方上達法』という著作を考えている。だれもがそんなことは当たり前と思って考えないことから問題にする読書法の本である。その一例を話してみよう。「しおり」の糸のついた本は買ったらすぐに、指先に木工用ボンドで一滴つけて固めておくことである。バラバラにならずに繰り返し使用できる。
— 渡辺知明 (@WATANABE_tomo) 2016, 2月 20
渡辺知明著『文章添削の教科書』について期待していた感想が出てきたのがありがたい。声に出してよむことと、文章に書くこととは相互に関係がある。最終的には、声の言語と文字の言語は発話者の人格において統一されるわけだ。「文は人なり」である。https://t.co/fRnbLs7jew
— 渡辺知明 (@WATANABE_tomo) 2016, 2月 20
『本の読み方上達法』ハードカバーの単行本は前から開いて一方的に読んでいくと、終わりになって背中がよじれてしまうものだ。最初に本の背を下にして垂直に立てて、前と後ろから交互に10枚くらいずつ丁寧に開いておくとよい。全体がバランスよく開かれるので読了後のプロポーションが美しくなる。
— 渡辺知明 (@WATANABE_tomo) 2016, 2月 21
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160220#1455964562
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160220#1455964563