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判事スカリアの死 : 山口真由オフィシャルブログ

リベラルな判事が増えた最高裁ではスカリアが他の判事を説得して「多数意見」を構成できることは減ってきた。それでも、自分の意見を自由に表明して、政治に参加していくという「表現の自由」は、アメリカの「政府からの自由」の根幹であって、今でもスカリアの意見が、そのまま多数派の意見となるのである。

彼の主張の強さは一貫性にある。どのような場面においても、常に、「法律はその文章をそのままに読むべきである。裁判官の読みたいように読むべきでは決してない」というのか、彼の意見だった。同性愛者も、女性の平等も、中絶も、「時代が変わった現在の事情も考えて『プライバシー権』の範囲を拡大して・・・」という論調を、彼は最も忌み嫌った。「たった9人の最高裁判事の願いを、法律解釈に反映させてはいけない。それは『エリート主義』であって、『民主主義』に反する。法律を変える権利は我々にはない、民主主義の中に委ねられているのだ」というのが、彼の変わらぬ主張だったのである。

「彼は、法律のもともとの意味を調査して、そのままに解釈してくれるロー・クラークを重用したわ。法律論の前では、個人としての好き嫌いも、男女差別も決してなかったわ」、と。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160215#1455532706
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160214#1455446645
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160118#1453113399

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