山口裕之『人をつなぐ対話の技術』(日本実業出版社)をご恵投いただいた。 現代民主主義社会において醸成されるべき「対話」のテクネーの形成にあたって、大学教育がいかに重要な役割を果たすかを明晰に説く。こちらから「はじめに」が読めます。https://t.co/jbBMACXDwc
— Hemmi Tatsuo (@camomille0206) 2016年4月6日
「それぞれの学問には、その学問自身のあり方を批判するような問いが必ず含まれている。…いわば学問とは対話によって共有された知識を作っていく制度なのである。…少なくとも一つの学問を学ぶことで、自己批判による進歩がいかなるものであるかを知ることができる。こうした学問における技法は、+
— Hemmi Tatsuo (@camomille0206) 2016年4月6日
+…「日常的思考の論理」の洗練されたものであって、明確に定められた規則に還元することは難しく、その学問における具体的な議論をたくさん知り、また教員と実際に対話することで、その集積として身についていくものである。それゆえ在学中に「完成形態」に至ることはない。しかし、最初はおぼろ+
— Hemmi Tatsuo (@camomille0206) 2016年4月6日
+げにであれ、そういうものがあると知れば、少しずつであれ改善していくことができる。努力するためには、何を努力すべきかをまず自覚しなくてはならない。要するに、大学における教育とは、学生に「すぐに役立つ知識のパッケージ」を教え込むことではなく、世の中は多様な見方から研究されて+
— Hemmi Tatsuo (@camomille0206) 2016年4月6日
+いることを知らせ、対話による知識の共有の技術と、自分で学ぶための技術を身につけさせることである。…このようにして、教員の助けを借りなくとも、自分で学んでいくことができる。自分で自分の思考力を鍛えていくことができるのである。そういうつもりで、私は大学の授業に立っている」
— Hemmi Tatsuo (@camomille0206) 2016年4月6日
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