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熊本地震と阿蘇山噴火、南海トラフは関連するのか 島村英紀・武蔵野学院大学特任教授に聞く|DOL特別レポート|ダイヤモンド・オンライン

 海溝型と呼ばれる、プレートが関連する地震は、火山活動と大いに関係しています。東北地方太平洋沖地震東日本大震災を引き起こした)や、東海地震南海トラフ巨大地震などは海溝型です。


 一方、熊本地震活断層が起こした内陸型(直下型)。地震発生のメカニズムが違います。ただ私は、熊本地震が起こった背景には、南海トラフに関係するプレートによる圧力が働いた可能性がある、と考えています。


南海トラフは静岡の駿河湾から九州の宮崎沖まで続く海底の溝(トラフ)で、フィリピン海プレートユーラシアプレートに沈み込む場所です。熊本地震南海トラフ巨大地震の引き金になるとは思えません。小が大に影響を及ぼすことはないですから。しかし逆に、南海トラフでの動きが九州の活断層に影響を与え、その結果として熊本地震が起きた可能性はあるのです。

地震と火山は兄弟のようなものです。プレートが動くことで直接的に起きるのが地震。一方、火山はプレートの動きによってマグマが生まれ、マグマだまりを作りながら発泡、つまり噴火に至ります。

今月14日以降、熊本県では規模の大きな地震が相次いでいることから、国土地理院は、地球観測衛星「だいち2号」が観測したデータなどを基に地盤の変動を解析しました。
その結果、水平方向の変動が10センチ以上現れている範囲は熊本県を横断するように宇土半島から熊本平野、阿蘇山にかけての東西およそ80キロ、南北およそ40キロに及んでいました。
このうち、地震活動が活発になっている布田川・日奈久断層帯の境に北側、震度7を観測した益城町西原村がある地盤が東向きに最大で1メートル50センチ以上変動していました。
一方、南側にある南阿蘇村役場周辺の地盤は、30センチ近く西向きに変動していました。
また、上下方向は、断層帯を境に北側が最大で1メートル20センチ以上沈降した一方で、南側が40センチ以上隆起し、地盤が広い範囲で変動していました。
土砂災害のメカニズムに詳しい砂防・地すべり技術センターの池谷浩研究顧問は「激しい揺れだけでなく、地盤そのものの変動によって建物の倒壊や土砂災害が相次いだとみられる。まだ地盤の亀裂などが見つかっていない場所でも今後の地震の揺れや雨により建物倒壊や土砂災害のおそれがあるので警戒してほしい」と話しています。