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セントルイス地区連銀のブラード総裁は5日、昨年8月の世界同時株安を含めたここ数年の金融市場の混乱について、非伝統的な金融政策の無効性に関連している可能性があるとの考えを示した。


世界的な金融危機以降、米連邦準備理事会(FRB)を含めた多くの中央銀行短期金利をゼロ付近に据え置くだけでなく、投資や雇用の支援に向けて国債などの証券の大規模な買い入れを実施してきた。


ブラード総裁の金融政策に関する講演原稿によると、総裁は、このような非伝統的な措置には伝統的な金融政策ほどの効果がない可能性があると指摘。


「非伝統的な金融政策が無効である場合、世界の均衡が過度に不安定になる可能性がある」と指摘した。


その例としては、2013年のテーパー・タントラムFRB量的緩和縮小の示唆を受けた市場の混乱)のほか、2014年の欧州中央銀行(ECB)の追加緩和観測や2015年8月の予想外の人民元切り下げへの市場の反応が含まれる可能性がある。


総裁は、このような市場の反応について、少なくとも非伝統的な政策に依存している間は、各国中銀がうまく協調する必要性を訴えている可能性があると指摘。中銀が伝統的政策を取っている際には各国が金融政策で協調する利点はほとんどない、と語った。


ブラード総裁は、今年の連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持つ。

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