https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

内向型人間が最強のチームをつくる 【特別講演】イベントレポート 第1回|最高のリーダーは何もしない:内向型人間が最強のチームをつくる!|ダイヤモンド・オンライン

まず1つは、世の中が大きく変化し、リーダーシップが確実に変わってきていると強く感じていた、ということです。

私がダボスに参加し始めた頃は、大国が強い、大企業が強い時代で、世界のルールはG7、G8の加盟国が決めている状態でした。しかしサブプライムローン問題があり、リーマンショックが起き、それ以降は必ずしもそうではなくなった。


聞いたことがないような小さな国が存在感を持って外交交渉に登場するのを、目の当たりにするようになったのです。「小さい国の方々がなぜイギリスやドイツといった大国と丁々発止で外交交渉ができるのだろう」——そう考えたときに、小国にはイギリスやフランスの元外交官などがアドバイザーや交渉官としてついていることを知りました。


国のリーダーがこういうことをやりたい、こういう権利を得たい、こういうふうに国を持っていきたいと考えたとき、自国に人材がいなければ、海外からパートナーを迎え入れる。そうすることで、とても小さな、学校教育も行き渡っていない国でも、ビジョンを叶えることができるのです。


迎えられる側の立場から考えてみると、自分の国はライバルだらけ。自らの能力を生かして活躍したいと思っても、ライバルが多くて日の目を見られる可能性は高くありません。そこで、小さな国の王様や大統領に「私をあなたの国の人材として採用しませんか」と提案し、その国を代表する交渉官、外交官として活躍できるポジションを与えられるのです。


ITの時代ですから、テレビ電話で会議をするなど、その国に移り住まず、自分の生まれ育った国にいながら、その国にアドバイスし、実際に国連の会議が行われるときになって初めて一緒になり、交渉する、というような状況もみられます。


そういうものを見聞きすると、国の大小ではなく、いろいろな知恵のある人たちに力や知恵を借りることが重要なのだということを感じます。お金があるとか、人がたくさんいるから強い、という時代ではなく、いかに知恵を借りられるか、どれだけ仲間を増やせるかが大事になってきたということです。


そのとき、「誰の知恵を借りるのか」を決める力、つまり意思決定力がますます重要になってきます。

リーダーが「決める」べきことは3つあります。


1つは「やる」という意思決定。
2つ目は「やめる」という意思決定。
そして3つめは、どれだけお金を使うのか、どれだけ人を投下するのか、そういった「リスク量を判断する」ということです。


「やるのかやらないのか」「やめるのかやめないのか」「リスクをどれだけとるのか」。この3つをどれくらいの速さで意思決定できるか。その「決める力」が、現在、世界各国のリーダーにおいても、企業のリーダーにおいても、大きな差を生む。

それと同時に、重要なのは、できるだけ現場に権限委譲をしていく、ということです。

最後にもう1つお話ししたいのは、私たち一人ひとりが、自分の人生におけるリーダーである、ということです。


自分という人間をどうやってリードしていくかと言えば、自分自身の心なんですよね。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160510#1462876739