https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com


  ウェル・インベストメンツの顧客は料金を支払い、荒井氏のリポートを先に読むことができる。同氏はその後、その内容をソーシャルメディアや自身のウェブサイトで拡散。標的とする企業について「不可解」とか「ばかげている」などの表現を使い、当たり障りのない書き方が多い日本株の調査リポートと一線を画す。

  荒井氏の最新リポートはロボットスーツ「HAL」の開発を手掛けるCYBERDYNEについてだ。7月のリポートで、「利益を上げたことがない」ほか、競合企業も多いとして、「極端な過大評価が明らか」だと批判。同社については、6月にも香港の会議でヘッジファンドのオアシス・マネジメントのセス・フィッシャー氏が、8月にはシトロンのアンドルー・レフト氏が同様に指摘した。


  これに対しサイバーダインは、同社の事業特性を空売り投資家は理解せず、分析が甘いなどと反論してきた。荒井氏の指摘についても、同社の宇賀伸二最高財務責任者(CFO)は「シトロン・リサーチ同様に、非常に浅い分析で事実誤認に基づくリポート」とし、「投資家を無用に惑わせる非常に問題のあるもの」と考えていると電子メールでコメントした。

  荒井氏は東京のほか、香港やニューヨークも拠点とするほか、複数のベンチャーに出資。弁護士としては、ウェルス・マネジメント法律事務所に所属する。ヘッジファンドの運用も行い、同ファンドの今年1ー8月のリターンは8.1%だという。 


  同氏は自身のリポート内容に基づいてポジションを持っているわけではないので、法に照らして問題になることはないと考えている。弁護士でもあり、必要な場合は自己防衛できそうだ。「私は全然心配していない。自分の意見を述べているにすぎないから」と同氏は話した。

原題:Hedge Funds Find a New Short-Selling Guru as Bears Invade Tokyo  (抜粋)

事務所紹紹介about us | Wealth Management Attorneys at Law

荒井裕樹(あらい ゆうき)
1998年司法試験合格、1999年東京大学法学部卒業