米大統領選挙 テレビ討論で初の直接対決へ | NHKニュース
11月のアメリカ大統領選挙に向けて現地時間の26日夜(日本時間の27日午前)、民主党のクリントン候補と共和党のトランプ候補が初めて直接対決する討論会が東部ニューヨーク州の大学で行われます。
今回の討論会は「アメリカの進路」、「繁栄の達成」、「安全の確保」の3つがテーマで、1時間半にわたってテロ対策などをめぐり激しい論戦が交わされる見通しです。
クリントン氏はトランプ氏の自伝の共同執筆者からアドバイスを受けるとともに練習相手も用意して模擬討論を行うなど周到な準備を進めているとされています。
一方、トランプ氏は対照的に自然体で臨む方針ですが、どういった問題を取り上げるべきかなどについて支持者にアンケート調査を行い、戦略を練っているということです。
各種の世論調査の平均値によりますと、最近、トランプ氏がクリントン氏を追い上げ、2人の支持率の差は2ポイント余りと、きっ抗しています。
大統領選挙は投票日まで40日余りとなり、討論会でクリントン氏が勢いを取り戻すのか、それともトランプ氏が選挙戦の流れを引き寄せるのか注目されています。
討論会についてアメリカ大統領選挙に詳しいジョージ・ワシントン大学のノードリンガー教授はNHKのインタビューに対し、「民主党のクリントン候補の強みは豊富な知識だが、弱みは自然体でないことだ。共和党のトランプ候補は全く逆で、知識は豊富ではないが、自然体だ」と指摘しました。また、「クリントン氏は、政治的エリートの女王のような存在であり、トランプ氏は政治的アウトサイダーの王様のようなものだ」として対照的な2人のどちらが討論会を制するかは予想がつかないと述べました。そして「討論会が選挙戦を決定づけるだろう。特に最初の討論会は非常に重要だ。2人のイメージを固める重要な機会になる」と指摘しました。
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