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豊洲問題プロジェクトチーム 安全性や建設費の妥当性など検討へ | NHKニュース

豊洲市場をめぐる問題を受けて、東京都は建築家や企業経営に詳しい有識者など8人による「市場問題プロジェクトチーム」を立ち上げ、29日、初会合が開かれました。はじめに、築地市場の老朽化などを背景にした豊洲市場への移転の経緯を振り返った上で今後の検討課題を整理しました。具体的には、市場の建物の下に盛り土が行われず地下に空洞が設けられている現状や構造計算と実際の工事に一部違いが出ていることなど建物の安全性に加え、5年前に3900億円だった豊洲市場の事業費がことし3月には5800億円に膨らんだことを踏まえ、材料や人件費の上乗せが適正だったか、建設費の妥当性について検証を進める方針を確認しました。


また、豊洲市場に業者が移転した場合に支払う電気代などのコストや、業者から「荷物の積み下ろしの場所が狭い」などといった不満が出ていることを踏まえ、市場の使い勝手についても調べていくことにしています。


来月末の2回目の会合では、設計を担当した大手設計会社を呼んで建物の構造について集中的に議論する予定で、小池知事はそれぞれの課題の検討結果を踏まえ移転について判断することにしています。

初会合で、プロジェクトチームでは、構造計算と実際の工事に一部違いが出ている建物の安全性について検証することを決めました。


チームによりますと、豊洲市場の水産仲卸売場棟の一部で床に使われているコンクリートの厚さが、構造計算書では10ミリとなっているにもかかわらず、実際には150ミリだったということです。コンクリートが多く使われより重くなっていることで耐震性などに問題がないか確認する方針です。


また、市場の店舗では仲卸業者が重みのある冷蔵庫や水槽などを設置することになりますが、「床が抜けてしまうのでは」と不安の声が上がっていることから、そうした設備の重さに耐えられるかも確認が必要だとしています。さらに、これまで地下空間があることが公表されていなかったため、地下1階があると想定し直して構造計算すべきでないか、調べる必要があるとしています。


座長を務める東京都顧問の小島敏郎氏は設計に関わった担当者などに直接説明を聞くなどして、まずは構造計算に問題がなかったか明らかにしたいとしています。

29日の初会合では、豊洲市場の建物の地下にある空洞をめぐって意見が割れる場面も見られました。


建築家の佐藤尚巳氏は「地下空間について非常に誤解を招いている部分があるが、豊洲市場の敷地全体に盛り土をすると概算でさらに175億円のコストがかかる。地下に空間があることによって建物のメンテナンスができ、長寿命化のためには有効で正しい選択だったと言える」と述べました。また、東京工業大学教授の時松孝次氏は「豊洲市場のように軟弱な地盤に新たに盛り土をして建物を建てることは避けたほうがいいというのは技術者としては考えるのではないか。ただ、土壌汚染の問題があり盛り土をするとしていたので精査の必要がある」と述べました。


これに対し、チームの小島敏郎・座長は「地下空間を作るなら役所の中で議論しないといけない。勝手にやれば規律違反であり、議論せずにやっていたなら大きな問題だ。それが組織にいる人間の最低限の義務ではないか」と述べ、盛り土を行わなかった都の職員の判断を擁護する発言に反論する場面も見られました。

豊洲地下空間、「作ったのは英知」 都の有識者会合で委員が絶賛 : J-CASTニュース

地下空間の問題では、建築研究所代表の佐藤尚巳氏が専門委員として持論を展開した。


佐藤氏は、「大きな空間ですごい出費がある」と都民らから誤解されていると指摘した。


その説明によると、地下には水道やガス、電気などの配管が通っており、巨大な空間で水を100メートル流すには、空間は3メートル以上の高さがないといけない。また、こうした設備は、20〜25年で更新時期が来るが、空間を作ったことで50〜70年先でも更新して使える。もし盛り土をしたうえで配管用の「地下ピット」を作ると、200〜300ぐらいの小部屋が並び、設備の保守点検は不可能に近いという。


そもそも盛り土が1リューベ(立法メートル)当たり1万円だとして、盛り土をすれば100万リューベ分の100億円のほか、さらに掘って地下ピットを作るのに75万リューベ75億円かかる計算になり、総額で175億円もの出費になってしまうとした。

佐藤尚巳氏は、盛り土をして地下ピットを作るやり方は無駄だと言われるとし、「どっちが得なのか、都の技術担当者は考えていたと思う」と述べた。そのうえで、「地下空間はコストのかかった空間ではない」と結論づけ、「これを作ったのは英知であり、決して責められることではない」と都の技術担当者を擁護した。


また、たまり水について、地下ピットならなかなか気づかないが、地下空間を残したことですぐに発見して調査できたとした。都の地下水管理システムが作動し、監視カメラで24時間モニタリングすれば、完全性確保は十分に可能だと佐藤氏は言う。そして、都の内部で情報がシェアされていなかった問題は別にして、「地下空間は、非常に正しい選択だった」と断言した。

市場問題PTの会合では、東工大教授の時松孝次氏も専門委員として、同様に地下空間を支持した。盛り土を埋め立て地の軟弱な地盤に行うと問題が生じるとして、「盛り土を避けた方がいいというのは、技術者としては選択肢の1つと考えるのではないか」と指摘した。

佐藤尚巳 - Wikipedia

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160929#1475145633
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160929#1475145648
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160929#1475145649