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ロシア 対日経済協力の担当閣僚を拘束 収賄の疑い | NHKニュース

ロシアのインターファクス通信によりますと、ロシアで重大な事件を担当する捜査委員会は15日、大手石油会社の株式売却をめぐり、巨額の賄賂を受け取った疑いで、ウリュカエフ経済発展相の身柄を拘束したと発表しました。ウリュカエフ経済発展相は、日本側が提案した8項目の経済協力のロシア側の担当閣僚を務めていて今月3日、モスクワを訪れた世耕ロシア経済分野協力担当大臣と会談したばかりでした。

ロシア経済発展相の拘束 政権内の対立が背景との見方も | NHKニュース

ロシアの捜査当局は、最大の国営石油会社、ロスネフチが中堅の国営石油会社バシネフチの株の取得を容認する見返りに200万ドル(日本円で2億1000万円余り)の賄賂を受け取った疑いで、15日、ウリュカエフ経済発展相を拘束しました。


捜査当局は、ことしの夏からウリュカエフ氏が株取り引きの許可を巡って、ロスネフチの関係者を脅迫する通話内容を記録し、プーチン大統領にも捜査の状況を報告していたとしています。


ウリュカエフ氏は当初、国営の石油会社どうしの株の取り引きには反対しており、事件の背景にはプーチン政権内での国営企業の民営化をめぐる対立があるのではないかとの見方も出ています。


ウリュカエフ氏は、日本側が提案した8項目の協力プランを担当する責任者で、この週末に南米のペルーで予定されている日ロ首脳会談の際に、世耕ロシア経済分野協力担当大臣と協議することになっていました。


今後、ロシアの経済発展省や、日本企業との協力が見込まれるロスネフチの内部で混乱が続く可能性もあり、来月予定されているプーチン大統領の訪日に向けて、協力プランの具体化を進めたい日本との協議に影響が出ることも懸念されます。

ウリュカエフ氏は、国営の最大手の石油会社ロスネフチが、中堅の国営石油会社バシネフチから株式を取得することを容認する見返りに賄賂を受け取った疑いが持たれています。


先月、ロスネフチは、バシネフチの株式の50%余りを日本円で5500億円で取得することで合意しましたが、実は、これについてロシア政府内では批判の声も上がっていました。


ロシア政府は今、原油価格の値下がりによる財政赤字を補填(ほてん)しようと、政府が保有する国営企業の株を民間に売却する動きを進めています。しかし、今回は、国営企業が同じ国営企業の株式を取得しようというもので、流れに逆らっているのではないかという批判です。


こうした中にあっても、ロスネフチが株式を取得できた経緯について、ロシアメディアはプーチン大統領の側近で、ロスネフチのセーチン社長がウリュカエフ氏に取得を認めるよう書簡を送るなどして、政府側に強く働きかけていたからだと伝えています。


ウリュカエフ氏が突然拘束された背景には、石油の利権をめぐる何らかの対立が、政府内や石油会社の間で起きた可能性があると指摘されています。