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タイム誌は1927年から毎年、その1年で、世界に最も影響を与えた人や団体を「ことしの人」として選んでおり、7日、2016年の「ことしの人」に、アメリカのトランプ次期大統領を選んだと発表しました。


その理由として、「国民の怒りや恐怖を浮かび上がらせて隠れていた有権者を力づけた。過去を破壊し、新たな政治文化を構築した」として、過激な発言で批判を浴びながらも有権者の支持を集め、大統領選挙を制したことを挙げました。


一方、タイム誌は表紙で、トランプ氏の写真と共に「分断を深めるアメリカの大統領」として紹介し、「支持者にとっては、トランプ氏の勝利は、こう着した政治支配層に対する批判を象徴するもので、歴史的な変化を期待している。


しかし、トランプ氏に反対する人は人種差別や性差別によって政治が悪化し、混乱が広がることを懸念している」としています。


「ことしの人」に選ばれたことについて、トランプ氏は7日、NBCテレビのインタビューに対し、「大変光栄だ。それが意味するところは大きい」と述べました。
来月20日に大統領に就任するトランプ氏が新たなホワイトハウスの顔として超大国アメリカをどう導くのか、世界の関心が寄せられています。


トランプ次期大統領は、7日、新しい中国駐在の大使に中西部アイオワ州の知事を務める共和党のテリー・ブランスタド氏を指名すると発表しました。
ブランスタド氏は現在70歳。アイオワ州の出身で、1983年から4期16年、州知事を務めた後、2011年に再び州知事に就任し現在、6期目、アメリカで最も任期の長い州知事として知られています。


アメリカメディアによりますと、ブランスタド氏は30年余り前の1985年に、当時、河北省の農村部の幹部としてアイオワ州を訪れた習近平氏と出会ったということです。習主席は4年前に中国の最高指導者に就く直前に国家副主席として訪米した際にもアイオワ州を訪れています。その際にはブランスタド氏が夕食会を行うなど、両者は交流を続けていて、ブランスタド氏は習主席を「古い友人」だとしています。


今回の指名についてトランプ氏は、「習主席をはじめ中国の指導者と長年にわたる関係があり、申し分のない人物だ」としています。
米中関係をめぐって、トランプ氏は先週、長年の慣例を破って、正式な外交関係のない台湾の蔡英文総統と電話で直接会談し、今後の中国との関係を懸念する声も出ています。こうした中、トランプ氏は、中国の最高指導者と長年にわたって個人的な関係を築いてきた人物を中国大使に起用することで経済分野を中心に関係強化を目指す狙いがあるものと見られます。