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イタリアで今月4日に行われた憲法改正の是非を問う国民投票では、「反対」がおよそ6割と多数を占める結果となり、憲法改正を進めてきたレンツィ首相は責任を取って辞任すると表明しました。


首相指名の権限を持つマッタレッラ大統領は、政治的な混乱を避けるため、来年の予算案が議会で承認されるまで辞任をとどまるよう要請していましたが、7日、予算案が承認されたことを受けて、レンツィ首相は辞表を提出し、受理されました。


マッタレッラ大統領は8日から今後の対応について各政党と協議することにしていますが、再来年に予定される議会選挙までの暫定政権を発足させると見られています。レンツィ氏は暫定政権を率いる次の首相が決まるまでは首相府にとどまることになります。


ただ、議会選挙をめぐっては、国民投票で反対票を投じるよう呼びかけた新興政党の「五つ星運動」などだけでなく、与党・民主党からも「権力に執着しているとの批判を避けるため、前倒しで来年中に行うべきだ」という声も高まっていて、今後の展開が注目されます。