大きな人物といふものは、そんなに早く顕れるものではないヨ。通例は百年の後だ。今一層大きい人物になると、二百年か三百年の後だ。今の人間はどうだ。今の事は今知れて、今の人に賞められなくては、承知しないといふ尻の孔の小さい奴ばかりだらう。
— 勝海舟bot (@KatsuKaishuBot) 2016年12月16日
行蔵は我に存す。毀誉は他人の主張。我に与らず我に関せずと存候。
— 勝海舟bot (@KatsuKaishuBot) 2016年12月16日
政治家の秘訣は、ほかにはないのだよ。たゞ正心誠意の四字しかないよ。道に依て起ち、道に依て坐すれば、草莽の野民でも、これに服従しないものはない筈だよ。
— 勝海舟bot (@KatsuKaishuBot) 2016年12月16日
当世の政治は、何事でも杓子定規の法律万能主義でやらうとする。それは理屈はなかなかつんでも居ようが、どうも法律以外、理窟以上に、言ふに言はれぬ一種の呼吸があつて、知らず識らず民心を纏めるといふ風な妙味がない。人心を慰安するところの余韻がない。
— 勝海舟bot (@KatsuKaishuBot) 2016年12月16日
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20161204#1480848193
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20151218#1450435174
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20121011#1349966150
#分別知
経済のことは経済学者には分らない。それは理窟一方から見る故だ。世の中はさう理窟通り行くものではない。人気といふものがあつて、何事も勢ひだからね。
— 勝海舟bot (@KatsuKaishuBot) 2016年12月16日
人はよく方針々々といふが、方針を定めてどうするのだ。網を張つて鳥を待つて居ても、鳥がその上を飛んだらどうするか。我に四角の箱を造つておいて、天下の物を悉くこれに入れうとしても、天下には円いものもあり、三角のものもある。
— 勝海舟bot (@KatsuKaishuBot) 2016年12月16日
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20140805#1407235311
学者の学問は、容易だけれども、おれらがやる無学の学問は、実にむつかしい。
— 勝海舟bot (@KatsuKaishuBot) 2016年12月16日
国民が今少し根気強くならなくつては、とても大事業は出来ないヨ。隣の奥さんをいぢめるくらゐを、外交の上乗と心得るやうでは困るヨ。今少し遠大に、しかして沈着に願ひたいものだ。
— 勝海舟bot (@KatsuKaishuBot) 2016年12月16日
一個人の百年は、ちやうど国家の一年くらゐに当るものだ。それゆゑに、個人の短い了見をもつて、あまり国家の事を急ぎ立てるのはよくないヨ。
— 勝海舟bot (@KatsuKaishuBot) 2016年12月16日
尊王心と愛国心とが一致しないと、尊王の実は挙がらないヨ。当世の尊王家たちには、ちと規模を大きくして貰ひたいものだ。人民を離れて尊王を説くのは、そもそも末だワイ。
— 勝海舟bot (@KatsuKaishuBot) 2016年12月16日
行政改革といふことは、よく気を付けないと弱い者いぢめになるヨ。全体、改革といふことは、公平でなくてはいけない。そして大きい者から始めて、小さいものを後にするがよいヨ。言ひ換へれば、改革者が一番に自分を改革するのサ。
— 勝海舟bot (@KatsuKaishuBot) 2016年12月17日
平生小児視して居る者の中に、存外非常の傑物があるものだから、上に立つ者は、よほど公平な考へをもつて、人物に注意して居ないと、国家のため大変な損をすることがある。
— 勝海舟bot (@KatsuKaishuBot) 2016年12月17日
『亜米利加では、政府でも民間でも、およそ人の上に立つものは、みなその地位相応に怜悧で御座います。この点ばかりは、全く我国と反対のやうに思ひまする。』と言つたら、御老中が目を丸くして、「この無礼もの扣へ居らう」と叱つたつけ。ハヽヽヽ。
— 勝海舟bot (@KatsuKaishuBot) 2016年12月17日
天下の大勢を達観し、時局の大勢を明察して、万事その機先を制するのが政治の本体だ。これがすなはち経綸といふものだ。この大本さへ定まれば、小策などはどうでもよいのサ。
— 勝海舟bot (@KatsuKaishuBot) 2016年12月17日
若い時には、この色慾を無理に抑へようとしたつて、それはなかなか押へ付けられるものではない。ところがまた、若い時分に一番盛んなのは、功名心であるから、この功名心といふ火の手を利用して、一方の色慾を焼き尽すことが出来れば甚だ妙だ。
— 勝海舟bot (@KatsuKaishuBot) 2016年12月17日
活学問にも種々仕方があるが、まづ横に寝て居て、自分のこれまでの経歴を顧み、これを古来の実例に照して、徐かにその利害得失を講究するのが一番近路だ。さうすれば、きつと何万巻の書を読破するにも勝る功能があるに相違ない。
— 勝海舟bot (@KatsuKaishuBot) 2016年12月17日
世間の事には、自から順潮と逆潮とがある。したがつて気合も、人にかゝつて来る時と、自分にかゝつて来る時とがある。そこで、気合が人にかゝつたと見たら、すらりと横にかはすのだ。もし自分にかゝつて来たら、油断なくずんずん押して行くのだ。
— 勝海舟bot (@KatsuKaishuBot) 2016年12月17日
いはゆる心を明鏡止水のごとく磨ぎ澄ましておきさへすれば、いついかなる事変が襲うて来ても、それに処する方法は、自然と胸に浮んで来る。いはゆる物来りて順応するのだ。おれは昔からこの流儀でもつて、種々の難局を切り抜けて来たのだ。
— 勝海舟bot (@KatsuKaishuBot) 2016年12月17日
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20161211#1481452855
もし成功しなければ、成功するところまで働き続けて、決して間断があつてはいけない。世の中の人は、たいてい事業の成功するまでに、はや根気が尽きて疲れてしまふから、大事が出来ないのだ。
— 勝海舟bot (@KatsuKaishuBot) 2016年12月17日
根気が強ければ、敵も遂には閉口して、味方になつてしまふものだ。
— 勝海舟bot (@KatsuKaishuBot) 2016年12月17日
いくら物事に齷齪して働いても、仕事の成就するものではないヨ。功名を為うといふ者には、とても功名は出来ない。きつと戦に勝たうといふものには、なかなか勝戦は出来ない。これらはつまり無理があるからいけないのだ。詮じつめれば、余裕がないからの事ヨ。
— 勝海舟bot (@KatsuKaishuBot) 2016年12月17日