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シリア北西部イドリブ県の反政府勢力が支配する町で4日、激しい空爆があり、その後、付近にいた市民の多くが呼吸障害など化学兵器の使用が疑われる症状を訴えました。


シリア国内で医療機関を支援しているNGOによりますと、これまでに子どもを含む67人が死亡し、およそ200人が呼吸困難などを訴えて、病院で手当てを受けています。


シリアでは、アサド政権が4年前に化学兵器の廃棄に応じたあとも、塩素ガスなどを使った攻撃を続けていると指摘されていて、今回も、反政府勢力は政権側によるものだと非難していますが、政権側は国営通信を通じて、これを否定し、反政府勢力による自作自演だと反論しています。


シリアの内戦でアサド政権側が優勢となる中、イドリブ県は今も反政府勢力の数少ない拠点となっており、去年12月に政権側が北部のアレッポを制圧したあと、次の標的になることが懸念されていました。


国連人権理事会が設けたシリアの人道状況を調べている調査団は4日、声明を出し、「攻撃を実行した者を特定しなければならない」として、国連が主体となり現地調査を行う必要性を強調しました。