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 しかも、カルビーといえば長年、馬鈴薯の安定調達に努めてきたことで知られる。ジャガイモ生産者の品質向上など、競争力向上のためのサポートも積極的におこなっており、2004年からは生産者への情報提供をおこなうジャガイモ情報専門誌「ポテカル」まで発行している。


 いわば、ジャガイモビジネスの酸いも甘いも知り尽くした「プロ集団」であるカルビーが、昨年から分かり切っていた「ジャガイモ不足」を、このタイミングで声高に叫ぶということに、なんともいえない違和感を覚えるともとに、もしやそこには別の「意図」があるのではないかと勘ぐってしまうのだ。


 売上の5割をポテチが占めるカルビーが、「ジャガイモ不足でポテチがつくれません」と世に訴えたところで、株価的にもビジネス的にもなんの得もないじゃないかと思うかもしれないが、実はひとつだけメリットがある。


 それは、「米国産ジャガイモ」の輸入拡大をスムーズにおこなえるということだ。


 今回の「ポテチショック」でもちょいちょい触れられているが、コイケヤは国産にこだわって、九州の農家からの仕入れを検討していることに対して、カルビーも同様に他地域からの入荷をおこなうとともに、「輸入ジャガイモ」という選択肢も持っている。事実、台風後の昨年11月の決算資料にも、調達対策として、「輸入馬鈴しょ量の増加」という文言がある。

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