“ハマスに拘束 人質25人 解放される見通し”エジプト政府発表https://t.co/MeDJiVAehU #nhk_news
— NHKニュース (@nhk_news) November 24, 2023
エジプト政府は24日声明を発表し、イスラム組織ハマスに拘束されていた人質のうち、イスラエル人の子どもや女性13人に加えタイ人12人の合わせて25人が、解放される見通しだとしています。
【速報 JUST IN 】ハマス 人質のうちタイ人12人を解放 タイ首相が発表https://t.co/DjS1PXwRSk #nhk_news
— NHKニュース (@nhk_news) November 24, 2023
ガザ地区を実効支配しているイスラム組織ハマスが拘束していた人質のうち、24日、タイ人12人が解放されたとタイの首相が発表しました。ハマスとイスラエルの間で4日間の戦闘休止が始まってから人質が解放されるのは初めてです。
ハマスは子どもや女性の人質50人を解放することでイスラエル側と合意していますが、タイ人の12人はこの合意とは別に解放されたとみられます。
タイのセター首相は自身のSNSで「12人のタイ人の人質が解放されたことを確認した。大使館の職員が迎えにいっているところだ」と明らかにしました。
タイ外務省「残りの人質も安全に解放されること願っている」
また、タイの外務省は24日「12人のタイ人の人質が解放された。タイ政府は交渉に関わったすべての関係者に感謝したい。残りの人質も安全に解放されることを願っている」と発表しました。タイ政府は、人質が解放される前の時点でイスラム組織ハマスによる大規模な奇襲攻撃により、これまでにタイ人39人が死亡、26人が人質となっているとしていました。
約5000人のタイ人がガザ地区近くで働いていたか
タイはイスラエルにいる外国人労働者の主な出身国の一つで、タイ政府によりますと、およそ3万人のタイ人がいてその多くが農場などで働いていたということです。このうちおよそ5000人のタイ人がガザ地区近くで働いていたとされていて、10月7日のイスラム組織ハマスによる大規模な奇襲攻撃の際、襲撃されました。
タイ政府は、外相が10月31日から11月2日まで中東のカタールとエジプトを訪問し、人質の解放に向けた協力を呼びかけていました。
またイスラエルで働くタイ人の多くは貧しい農村部出身の若者だといわれていますが、タイ政府はハマスによる襲撃のあと、イスラエルにいるタイ人労働者の退避を進めてきました。
#パレスチナ(ガザ地区・ハマス大規模攻撃「アルアクサの洪水」・イスラエル報復作戦「鉄の剣」・地上作戦拡大・シファ病院突入・人質解放合意・タイ・セター首相「12人のタイ人の人質が解放されたことを確認した。大使館の職員が迎えにいっているところだ」・別の合意)
【速報 JUST IN 】“イスラエルの人質13人解放” 戦闘休止合意受け 地元メディアhttps://t.co/poV5UqJYHm #nhk_news
— NHKニュース (@nhk_news) November 24, 2023
パレスチナのガザ地区でイスラエルとイスラム組織ハマスが4日間の戦闘休止の期間に入ったことを受け、ハマスに拘束されていた人質のうち合意に基づくイスラエル人13人のほか、タイ人なども含めてあわせて24人が解放されました。
戦闘の休止に続き、最初の人質が解放されたことでこのまま合意の履行が着実に進むのか注目されます。
※イスラエルやパレスチナに関する動きを随時更新でお伝えします。
目次
イスラエル人13人のほかタイ人など24人が解放【動画】ハマスが公開した人質解放の様子
イスラエル人13人のほかタイ人など24人が解放
イスラエルとハマスの仲介にあたってきたカタールの外務省報道官は24日、ガザ地区でハマスに拘束されていた24人の人質が解放され、ICRC=赤十字国際委員会に引き渡されたことを確認したと発表しました。解放された人質は、
▽13人がイスラエル人、
▽10人がタイ人、
▽1人がフィリピン人で、
イスラエル人の中には、複数の国籍を持つ人もいるとしています。タイ政府はタイ人12人が解放されたと発表していますが、カタール政府は解放されたタイ人は10人だとしています。
イスラエルとハマスの間で24日午前7時、日本時間の24日午後2時から4日間の戦闘休止が始まってから人質が解放されるのは初めてです。
このうちイスラエル人13人は、ハマスが合意に基づき段階的に解放するとしていた50人の人質の第1陣ということです。
【動画】ハマスが公開した人質解放の様子
イスラム組織ハマスは24日、イスラエルとの間で合意した人質の解放の様子を記録した動画を公開しました。
動画では覆面をしたハマスの戦闘員たちがタイ人とみられる人質の男性たちをICRC=赤十字国際委員会のスタッフに引き渡す様子がうつっています。
また、子どもや高齢の女性を抱きかかえて車に乗せる様子もあり、人質となっていた人たちを丁寧に扱っていることをアピールする狙いがあるとみられます。
イスラエル軍「すべての人質を取り戻すまで作戦続ける」
イスラエル軍は24日、声明を発表し解放された人質はイスラエル国内にいるとしたうえで健康状態を確認するとしています。そのうえで「イスラエル軍は解放された人質たちに敬意を表し、歓迎する。すべての人質を取り戻すまで作戦を続ける」としています。
またイスラエルのネタニヤフ首相は24日、「最初の人質の帰還を完了したが人質は全員取り戻すと強調したい。これは戦争の目的の一つであり、われわれはすべての目的を達成する」と述べ、人質全員の奪還を含め軍事作戦を続ける考えを重ねて強調しました。
戦闘休止期間に入ってからはイスラエル軍とハマスの間での戦闘は伝えられていませんが、ガザ地区には依然、イスラエル軍が展開し、ガラント国防相は地元メディアに対して、今回の戦闘の休止は短いものにすぎず、戦闘はさらに2か月続くとの見方を示しています。
戦闘の休止に続き、最初の人質が解放されたことでこのまま合意の履行が着実に進み、支援物資の搬入の拡大も含めガザ地区の人道状況の改善につながるかも注目されます。
解放された13人は
イスラエル首相府は解放された13人の人質の名前と年齢を公表しています。それによりますと、
▽10歳未満の子どもが4人、
▽30代が1人、
▽40代が1人、
▽50代が1人、
▽70代が5人、
▽80代が1人となっていて、最年少は2歳、最年長は85歳です。イスラエルの有力メディアハーレツによりますと、男性は9歳の男の子1人でそのほかは全員女性とみられます。
このうち44歳の母親と5歳の娘は、ガザ地区との境界近くに住む親族の家を訪ねていたところハマスの戦闘員に拘束されたということで、母親の妹とその夫、それに、妹夫婦の3歳の双子の娘はいまも人質となったままだと伝えています。
ほかにも解放された人たちのなかにはいまも家族が人質になっていたり先月7日のハマスによる襲撃で夫やきょうだいが殺されたりした人がいるということです。
イスラエル 人質受け入れ先の病院会見「体調は良好」
解放されたイスラエル人の人質の受け入れ先となっている2つの病院が24日、それぞれ記者会見を行いました。このうち4人の子どもを含む合わせて8人を受け入れている病院の院長は、「体調は良好だ」とした上で、近隣の病院の協力も受けながら詳しい健康状態の確認などを進めるとしています。
イスラエル保健省の担当者は「私たちはみな、帰りを心待ちにしていました。この日を迎えることができて感無量です」と述べ、喜びを語っていました
ラファ検問所に赤十字の旗掲げた車列 車内から手を振る人も
日本時間の25日午前0時45分ごろ、ガザ地区南部のエジプトとの境界にあるラファ検問所付近の映像では、赤十字の旗を掲げた車列が検問所の施設に向かって走って行く様子が確認されました。それぞれの車内には複数の男性や女性の姿が見られ、外に向かって手を振っている人もいました。
アメリカのCNNテレビなどは、人質を移送している車列だと伝えています。
また日本時間の25日午前1時30分ごろ、ガザ地区南部のエジプトとの境界にあるラファ検問所付近のエジプト側で撮影された映像では、大型のバス1台と20台以上の救急車が待機しているのが確認できます。
そして複数の幼い子どもを含む10人以上がバスに乗り込み、日本時間のきょう午前1時40分ごろ、敷地を出発しました。
赤十字国際委員会は、ガザでとらわれている人質と、拘束されているパレスチナ人の解放と移送を進めるため、数日間に渡るオペレーションを24日開始したと明らかにしていました。
その後イスラエル軍は、解放された人質を乗せたバスや複数の救急車が境界を越えてイスラエル国内に入る様子だとする映像を公開しました。
解放された人質たちはこのあとイスラエル国内の病院に向かい、それぞれの家族と面会するということです。
カタール外務省「パレスチナ人 39人の釈放を確認」
またカタール外務省の報道官は、イスラエルの刑務所に収容されていたパレスチナ人の39人の釈放を確認したと、24日、SNSで明らかにしました。この39人は女性と子どもだということです。
ロイター通信はこれまでに、パレスチナ側の話として39人の内訳について24人が女性で、15人が10代の男性と伝えていました。
【動画】“人質解放” 家族らが歌や踊りで歓喜
イスラエル最大の商業都市テルアビブの広場では、ガザ地区で拘束されていた人質の解放が伝えられると、集まった人たちが歌を歌うなどして喜んだり、さらなる解放を願ったりしました。
広場では人質が解放される予定の時刻に合わせて家族や友人などが参加した集会が開かれ、テレビが設けられた場所では、ニュースを食い入るように見つめる人もいました。
そして人質の解放が伝えられると、集まった人たちは輪になって歌ったり踊ったりして喜びを表したほか、さらなる解放を願いろうそくに火をともして並べるなどしました。
息子がガザ地区近くのコンサート会場から連れ去られた男性は「私たち人質の家族は一つの大きな家族のような関係になったので、きょうの解放はもちろんとてもうれしい。だけど、その中に私の息子が含まれていないのは複雑な気持ちです。戦争が早く終わって、人質全員が帰ってきてほしい」と話していました。
また、友人とその2人の子どもが人質にとられている女性は「全員が元気に戻ってくることを願っています。最後の一人が帰ってくるまで心から喜ぶことはできませんが、きょうはその始まりです」と話していました。
ガザ地区での死者1万4854人 イスラエル側は約1200人
イスラム組織ハマスが実効支配するガザ地区の当局は、一連の衝突でガザ地区で少なくとも1万4854人が死亡したと23日、発表しました。一方、パレスチナの保健当局は通信状況の悪化などで情報の更新ができていないとしていて死亡した人の数を発表していません。
一方、イスラエル側では、これまでにおよそ1200人が死亡しています。
国連 支援物資搬入 “戦闘始まった先月7日以降で最大”
OCHA=国連人道問題調整事務所は24日、イスラエルとハマスの戦闘休止を受け、137台のトラックがガザ地区に支援物資を搬入したと発表しました。両者による戦闘が始まった先月7日以降、最大だとしています。
またおよそ13万リットルの燃料のほか、調理用のガスを積んだトラック4台もガザ地区に入ったということです。
OCHAは「人道的な戦闘の休止で、ガザ地区全域での人道支援を拡大することができた。24人の人質の解放を歓迎するとともに、すべての人質を即時に無条件で解放することを改めて求める」とした上で、今後数日間、ガザ地区での支援活動を強化するとしています。
戦闘休止期間の合意に基づく人道支援物資の搬入をめぐっては、ハマスなどは1日当たり、
▽支援物資と医薬品を積んだトラックが200台、
▽13万リットルの燃料、
▽それに調理用のガスを積んだトラック4台が搬入される予定だとしています。バイデン大統領 25日以降も人質が解放されるとの見方示す
アメリカのバイデン大統領は24日、滞在先の東部マサチューセッツ州で記者会見を開き、人質の解放を歓迎した上で「これは始まりにすぎない」と述べ、戦闘の休止期間の2日目となる25日以降も人質が解放されるとの見方を示しました。今後数日間で、数十人の人質が解放される見通しだとしています。
バイデン大統領は「われわれは人質の所在が明らかになり、すべての人を取り戻すまで取り組みを続ける」と述べ、引き続きイスラエルやカタール、それにエジプトとともにすべての人質解放に向けて取り組む考えを強調しました。
また、記者団から戦闘の休止期間が延長される可能性を問われるとバイデン大統領は「その可能性はあると思う」と述べました。
イスラエル軍 “25日解放予定の人質リスト ハマスから受け取る”
イスラエル軍は24日、戦闘の休止から2日目となる25日にハマス側が解放を予定している人質のリストを受け取ったことを明らかにしました。イスラエルの有力メディア ハーレツによりますと、イスラエル側はこのリストをもとに釈放するパレスチナ人の囚人のリストをハマス側に送るということです。
また25日にハマスが人質を解放する時間について、イスラエル側は現地時間の午後4時、日本時間の午後11時前になるとみていると伝えています。
#パレスチナ(ガザ地区・ハマス大規模攻撃「アルアクサの洪水」・イスラエル報復作戦「鉄の剣」・地上作戦拡大・シファ病院突入・人質解放合意・イスラエル人13人タイ人10人フィリピン人1人・計24人・解放・ネタニヤフ首相「最初の人質の帰還を完了したが人質は全員取り戻すと強調したい。これは戦争の目的の一つであり、われわれはすべての目的を達成する」・カタール外務省報道官「イスラエルの刑務所に収容されていたパレスチナ人の39人の釈放を確認した」OCHA=国連人道問題調整事務所「137台のトラックがガザ地区に支援物資を搬入した」)
ハマス人質24人解放を確認、赤十字 イスラエル女性やタイ男性ら https://t.co/HEwcoJhJcL
— ロイター (@ReutersJapan) November 24, 2023
パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスは24日、イスラエルとの戦闘休止合意に基づき、拘束している人質のうちイスラエル人の女性と子ども13人を含む24人を解放した。赤十字国際委員会(ICRC)が明らかにした。
24日午前7時(日本時間同日午後2時)に4日間の戦闘休止の合意が発効。7週間ぶりに銃声が静まった9時間後、第1弾の人質の解放が行われた。
赤十字によると、人質24人がガザから移送され、ラファ国境検問所でエジプト当局に引き渡された。
イスラエルとハマスによる交渉の仲介役を務めたカタールによると、解放されたのは二重国籍者を含むイスラエル人13人と、タイ国籍10人、フィリピン国籍1人。
イスラエル人の人質には4人の子どもと5人の高齢女性が含まれている。
イスラエル軍は、解放された人質がイスラエルに入ったと発表した。
イスラエルのネタニヤフ首相は「われわれは人質返還の第一陣を完了したところだ。私はイスラエル国民に、全ての人質を奪還すると確約する」と述べた。
また、カタールによると、イスラエル人解放の見返りとして、イスラエルの刑務所からパレスチナ人の女性と若者39人が釈放された。
これに先立ち、タイのセター首相はソーシャルメディアを通じ、人質のタイ人12人が解放されたと発表していた。当局筋によると、解放されたのは全員男性で、カタールとエジプトの仲介による別の合意の一環という。数日中にさらにタイ国籍の人質が解放される見通し。
24日から始まった4日間の戦闘休止の合意に基づき、ハマスの人質となっている約240人中、計50人が解放されることになっている。イスラエルはその見返りに、イスラエルの刑務所に収監されているパレスチナ人150人を釈放する。
国連人道問題調整事務所(OCHA)によると、24日にガザに搬入された人道支援物資はトラック137台分。10月7日に武力衝突が始まって以来、最大量となった。
映像:ハマスが人質引き渡し時の映像公開、イスラエル人の女性・子供とタイ人男性ら24人解放 pic.twitter.com/PXaAf53cI8
— ロイター (@ReutersJapan) November 25, 2023
ハマスに拘束されていた人質のうちイスラエル人13人のほか、タイ人なども含めてあわせて24人が解放されました。
— NHKニュース (@nhk_news) November 24, 2023
イスラエル最大の商業都市テルアビブでは人質の解放が伝えられると、集まった人たちが歌を歌うなどして喜んだり、さらなる解放を願ったりしました。https://t.co/poV5UqJqRO#nhk_video pic.twitter.com/ZWgpgXna7H
President Biden: "Today's release are the start of a process. We expect more hostages to be released tomorrow. And more the day after and more the day after that. Over the next few days we expect that dozens of hostages will be returned to their families." pic.twitter.com/NFRvPyJiwd
— CSPAN (@cspan) November 24, 2023
ガザ人質解放の裏に米外交努力、戦闘休止延長「現実的」=米大統領 https://t.co/2EfUYml3Zz
— ロイター (@ReutersJapan) November 25, 2023
バイデン米大統領は24日、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスに拘束されていた人質24人が解放された背景には米国の外交努力があったと述べた。また、現在の戦闘停止が延長される可能性は「現実的に」あるとした。
その上で、これは始まりに過ぎず、今後数日間にさらなる人質解放が実現するとの見通しも示した。ハマスに拘束されている米国人が解放されることへの期待も表明した。
バイデン氏はガザでの4日間の戦闘休止について、自身が地域全体の指導者らに何度も電話をかけるなど、広範な米の外交によって合意にこぎつけたと述べた。
イスラエルとハマスの武力衝突がいつまで続くかについての予測は避け、「どれくらいの時間がかかるかわからない」と答えた。また、ハマス排除というイスラエルの目標は合法的だが困難だとした。イスラエルのネタニヤフ首相と会談した際、犠牲者の数を減らすことに集中するよう促したことも明らかにした。
バイデン大統領夫妻はこの日、マサチューセッツ州ナンタケット島で家族と休暇を過ごしていた。夫妻が散策中、集まった群衆の一部が大声で「パレスチナを解放せよ」と叫ぶ一幕もあった。
#パレスチナ(ガザ地区・ハマス大規模攻撃「アルアクサの洪水」・イスラエル報復作戦「鉄の剣」・地上作戦拡大・シファ病院突入・人質解放合意・初日24人解放・バイデン大統領「現在の戦闘停止が延長される可能性は現実的にある」「武力衝突はどれくらいの時間がかかるかわからない」「これは始まりに過ぎず、今後数日間にさらなる人質解放が実現する」「ハマス排除というイスラエルの目標は合法的だが困難だ」「イスラエルのネタニヤフ首相と会談した際、犠牲者の数を減らすことに集中するよう促した」)
#パレスチナ(ガザ地区・ハマス大規模攻撃「アルアクサの洪水」・イスラエル報復作戦「鉄の剣」・地上作戦拡大・シファ病院突入・人質解放合意・急襲直後に始まった米カタール緊迫の交渉)
スペイン首相、ガザ「無差別殺戮」を非難 イスラエル反発 https://t.co/6nNxxyFrG8
— ロイター (@ReutersJapan) November 24, 2023
スペインのサンチェス首相は24日、パレスチナ自治区ガザとエジプトの境界にあるラファ検問所を訪問し、ガザ地区で「罪のない民間人が無差別に殺されている」と非難した。これに対しイスラエルは「テロリズム」を助長する発言として反発している。
サンチェス首相はベルギーのデクロー首相と共にラファ検問所を訪問。「何千人もの子供を含む罪のない民間人を無差別に殺害することは、全く容認できない」と述べ、ガザ地区の人々が直面している「破滅的な状況」を終わらせるために長期的な人道上の停戦の実現を呼びかけた。
これに対しイスラエルのコーヘン外相は声明で、サンチェス氏とデクロー氏は「テロリズムを後押しする虚偽の主張」を行ったと非難。スペインとベルギーの大使を呼んで説明を求めるとした。
イスラエルのネタニヤフ首相も、サンチェス氏とデクロー氏はイスラム組織ハマスが行った「人道に対する罪」に焦点を当てなかったと非難。首相府は「ベルギーとスペインの首相が、イスラエルの市民を虐殺し、パレスチナ人を人間の盾として利用しているハマスが犯した人道に対する罪の全責任を問わない発言をしたことを強く非難する」とする声明を発表した。
スペインは現在、輪番制の欧州連合(EU)議長国で、サンチェス首相は次期EU議長国のベルギーのデクロー首相と共に訪問。サンチェス氏は前日にエルサレムでネタニヤフ首相のほか、ヘルツォグ大統領と会談している。
#パレスチナ(ガザ地区・ハマス大規模攻撃「アルアクサの洪水」・イスラエル報復作戦「鉄の剣」・地上作戦拡大・シファ病院突入・スペイン・サンチェス首相「何千人もの子供を含む罪のない民間人を無差別に殺害することは、全く容認できない」・ベルギー・デクロー首相・以コーヘン外相声明「サンチェス氏とデクロー氏は「テロリズムを後押しする虚偽の主張を行った」・ネタニヤフ首相「ベルギーとスペインの首相が、イスラエルの市民を虐殺し、パレスチナ人を人間の盾として利用しているハマスが犯した人道に対する罪の全責任を問わない発言をしたことを強く非難する」)
#パレスチナ(ガザ地区・ハマス大規模攻撃「アルアクサの洪水」・イスラエル報復作戦「鉄の剣」・地上作戦拡大・シファ病院突入・人質解放合意・スペイン・サンチェス首相「これまで以上に真剣、かつ信頼できる和平を取り戻す必要がある。政治的解決がなければ、終わりのない暴力の連鎖に陥る」「和平とは、ヨルダン川西岸、ガザ地区、東エルサレムを含む実行可能なパレスチナ国家を、国連決議に従って樹立することを意味する」・輪番制EU議長国・次期EU議長国ベルギーデクロー首相)
パレスチナ自治区ガザでイスラエル軍が、イスラム組織ハマスを壊滅させるための軍事作戦を進める中、アラブ諸国ではイスラエル寄りとみなされる企業を標的とし、ほぼ一斉に不買運動が起きている。https://t.co/8P1rFRKU8X pic.twitter.com/Kf1QUehfuK
— ロイター (@ReutersJapan) November 24, 2023
#パレスチナ(ガザ地区・ハマス大規模攻撃「アルアクサの洪水」・イスラエル報復作戦「鉄の剣」・地上作戦拡大・シファ病院突入・アラブ諸国ではイスラエル寄りとみなされる企業を標的とし、ほぼ一斉に不買運動が起きている)
アングル:ガザ、希望のハイテク産業無残 人材・インフラ大打撃 https://t.co/exSSVkqOli
— ロイター (@ReutersJapan) November 25, 2023
かつてパレスチナ自治区ガザから世界への窓だったインターネットが閉ざされ、ガザで芽生えつつあったハイテク産業は、今回の戦争によって若い才能の育成場から墓場へと暗転した。
イスラエルからの砲撃でガザきっての俊才数人が命を落とし、発展しつつあったデジタルインフラは破壊され、より良い未来への希望は消えた。今恐れられているのは、ハイテクに精通した人材がこぞって域外に脱出することだ。
ガザのハイテク産業で働き、現在は同地域の企業に助言を行っているライアン・スターギル氏は「(ハイテクは)最も急成長している経済分野であり、ガザ市民の頼みの綱だった」と語る。
「インターネットが徹底的に破壊されたのは、今回が初めてだ。過去何年間にもわたる全ての戦争でも、ネットがダウンすることはなかった」という。
イスラム組織ハマスが10月7日にイスラエルへの奇襲攻撃を開始する前、若い秀才の集まるハイテク産業は多くのパレスチナ人にとって、投資、雇用、そして小さく孤立した祖国をはるかに越えた明るい未来を約束してくれるものだった。
だが、その希望は断たれた。
ハマスが統治するガザ政府によると、イスラエルによる爆撃で少なくとも1万3300人のパレスチナ人が死亡。技術革新の中心人物だったタリク・タベット氏も先月、アパートで家族15人とともに亡くなった。
タベット氏はUCASテクノロジー・インキュベーターでシニアマネージャーを務めていた。これは2010年に設立された技術革新拠点で、ガザで活躍する技術者の指導や新進起業家の支援を行っていた。
「彼はテック業界の柱だった」と語るのは、2021年にガザからヨルダンに移住した元同僚のダリア・シュラブ氏(41)だ。「何千人もの若者が、自分のアイデアをウェブサイトやモバイルアプリに変える手助けをした男が失われた」と話す。
スターギル氏も、タベット氏の死によってガザから真の人材が奪われたと嘆く。爆撃により、ガザの大学や貴重な人的資本とともに、重要なハイテクインフラが破壊されていると同氏は言う。「ガザから出ることが可能なら、一人残らず出て行くだろう。私が話をした人はみな、必死に脱出を試みている」と語った。
<経済成長の光明>
ガザのハイテク部門は急成長を遂げ、厳しい制限を課された経済下で一筋の光明だった。
失業率は高く、人口密度が高く、封鎖されたこの土地にチャンスは少なかった。
そうした中でも、Ibtikar(アラビア語でイノベーション)と呼ばれるベンチャー・キャピタリスト・ファンドがパレスチナの企業幹部らによって2016年に設立され、最近になって第2回目となる3000万ドルの資金調達を行ったばかりだった。
このファンドは子育てや瞑想、ゲーム、人工知能(AI)など、幅広い分野のスタートアップ企業29社に資金を提供している。
2021年の世界銀行の報告書によると、パレスチナのハイテク・通信産業の規模は5億ドルと、国内総生産の約3%を占めている。
こうした成長は、ネット接続が無ければ不可能だった。
シュラブ氏は「2006年末に(イスラエルによる)包囲が始まったため、ガザの人々にとって世界への窓はインターネットだけだった」と言う。
<包囲されるデジタルスキル>
世界銀行の報告書によると、イスラエルによる輸入制限により、ガザのネットワークは2Gに制限され「デジタルインフラ向上の主な制約要因」になっている。
ハイテク部門はガザを外界とつなぐだけでなく、若者たちがデジタルスキルを学んで仕事を見つけ、生活費を稼ぐ場を提供した、とシュラブ氏は言う。
世銀によると、ガザの失業率は2022年時点で約45%だ。
シュラブ氏は、グーグルの親会社であるアルファベット(GOOGL.O)が一部支援するハイテクイニシアチブ、ガザ・スカイ・ギークス(GSG)で10年以上働いた後、2021年にガザを去った。
GSGのディレクター、アラン・エル・カディ氏は電子メールで、GSGが2011年の発足以来、5万人以上の人々を支援してきたと説明。天然資源が乏しく、厳しい制約を課されたガザにおいて「デジタル関連の仕事は、持続可能で包括的な経済成長に向けた数少ない現実的機会の1つだ」と話す。
しかし、現在はGSGのメインオフィスが深刻な被害を受けているという。「現時点では他の組織と同様、私たちも安全に活動することはできない」と訴えた。
<海外から追悼>
海外に暮らすパレスチナ人技術者もまた、故郷の仲間の死を悼んでいる。
イスラエルの空爆で家族もろとも死亡したGSGの卒業生、マイ・アベイド氏について、グーグルのソフトウェアエンジニアであるモハマド・カタミ氏は「彼女は私たちの仲間だった」と語っている。このコメントはアベイド氏の元同僚が書いた追悼文に引用されている。
カタミ氏は、グーグルがイスラエル政府・軍と結んでいる12億ドルの契約を解除するよう求める従業員グループ「No Tech for Apartheid(アパルトヘイトのための技術提供反対)」キャンペーンの活動メンバーであり、ガザでのイスラエル軍の空爆の犠牲者のための追悼集会開催に協力している。
「彼女の死は胸を刺した。私たちが取り組んでいる製品が、この暴力の一因になってほしくない」とカタミ氏は話した。
#パレスチナ(ガザ地区・ハマス大規模攻撃「アルアクサの洪水」・イスラエル報復作戦「鉄の剣」・地上作戦拡大・シファ病院突入・アングル:ガザ、希望のハイテク産業無残)
#パレスチナ(ガザ地区・ハマス大規模攻撃「アルアクサの洪水」・49日目②)
【随時更新】ハマス 人質24人を解放 戦闘休止後初https://t.co/poV5UqJYHm #nhk_news
— NHKニュース (@nhk_news) November 24, 2023
タイ外務省 ハマスから解放された人質 12人から10人に訂正https://t.co/Ws7MuexUwr #nhk_news
— NHKニュース (@nhk_news) November 25, 2023
タイ外務省は、24日イスラム組織ハマスに拘束されていた人質のうち、タイ人の人質12人が解放されたと発表しましたが、25日になって、解放された人質は10人だったと訂正しました。
また依然としてガザ地区で人質となっているタイ人は、20人であることも合わせて発表しました。解放された人質の写真 公開
このほか、タイ外務省は、解放されたタイ人の人質の様子をとらえた写真あわせて3枚を25日に公開しました。このうち2枚は、イスラエルの病院で撮影されたというもので、医療関係者らとともに親指を立ててほほえんでいる男性の様子を写したものと、胸の前で手を合わせて、感謝の意を示す女性の様子を写したものがあります。
もう1枚は、解放された男性9人と女性1人がタイ政府の関係者とともに写っている集合写真で、解放された男性はみな緑色の上着を着ていて笑みを浮かべる人も確認できます。
#パレスチナ(ガザ地区・ハマス大規模攻撃「アルアクサの洪水」・イスラエル報復作戦「鉄の剣」・地上作戦拡大・シファ病院突入・人質解放合意・タイ・セター首相「12人のタイ人の人質が解放されたことを確認した。大使館の職員が迎えにいっているところだ」・別の合意・タイ外務省「解放された人質は10人だった」・訂正)
ハマス 人質24人を解放 合意履行 着実に進むのかが焦点にhttps://t.co/bux6uoGDW5 #nhk_news
— NHKニュース (@nhk_news) November 25, 2023
イスラエルとガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスが24日から4日間の戦闘休止の期間に入り、ハマスに拘束されていた一部の人質が合意に基づいて解放されました。
戦闘の休止から2日目となる25日も新たな人質の解放に向けた調整が進められていて、このまま合意の履行が着実に進むのかが焦点です。
イスラエルとハマスの仲介にあたってきたカタールの外務省は、4日間の戦闘休止の期間に入った24日、ガザ地区でハマスに拘束されていた人質のうち、イスラエル人13人のほかタイ人などを含むあわせて24人の人質が解放され、ICRC=赤十字国際委員会に引き渡されたことを確認したと発表しました。
イスラエル人13人は、ハマスが合意に基づき段階的に解放するとしていた50人の人質の第1陣ということで、このうち8人を受け入れた病院はいずれも「体調は良好だ」とした上で、詳しい健康状態の確認を進めるとしています。
一方、カタール外務省によりますと、合意を受けてイスラエルの刑務所に収容されていたパレスチナ人の子どもや女性39人も釈放されたということです。
また、ガザ地区の人道状況の改善に向け、OCHA=国連人道問題調整事務所は、24日、支援物資を載せた137台のトラックがガザ地区に入ったと発表しました。
双方による衝突が始まった先月7日以降、最大規模だとしています。
こうした中、イスラエル軍は25日にハマス側が解放を予定している人質のリストを受け取ったことを明らかにしました。
イスラエルの有力メディアによりますと、イスラエル側はこのリストをもとに釈放するパレスチナ人の囚人のリストをハマス側に送るということです。
ハマスが人質を解放する時間については、現地時間の午後4時、日本時間の午後11時前になる可能性があると伝えていて、4日間の戦闘休止の期間のうち2日目となる25日もこのまま合意の履行が着実に進むのかが焦点です。
#パレスチナ(ガザ地区・ハマス大規模攻撃「アルアクサの洪水」・イスラエル報復作戦「鉄の剣」・地上作戦拡大・シファ病院突入・人質解放合意・イスラエル軍「25日にハマス側が解放を予定している人質のリストを受け取った」)