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シリアのクルド人勢力主体の部隊は10日、アメリカ主導の有志連合の空爆の支援を受け、過激派組織ISに支配されていたシリア北部の町タブカを制圧したと発表しました。


タブカは、ISが首都と位置づけるラッカの西40キロに位置する要衝で、ラッカの奪還に向けて、ISをさらに追い詰める形となっています。


シリアのクルド人勢力をめぐっては、アメリカ政府が9日、対IS作戦の地上部隊として直接武器を供与すると発表したほか、アメリカと対立するアサド政権も今月に入り、ISと戦ううえでの役割を認める立場を明確にし、存在感を増しています。


その一方で、シリアの隣国トルコは、このクルド人勢力が国内のテロ組織とつながりがあるとして敵視しており、エルドアン大統領は10日の記者会見で、「われわれの立場と懸念をトランプ大統領に伝える」と述べ、来週16日のトランプ大統領との首脳会談で武器供与を見直すよう求める考えを示しました。

これについて、アメリカが主導する有志連合のドリアン報道官は10日、記者団に対し、クルド人勢力に対して速やかに武器を供与するとしたうえで、提供する武器の中には重機関銃や弾薬などが含まれていることを明らかにしました。


そのうえで、ドリアン報道官は、「こうした武器の供与は、ISが首都と位置づけるラッカの制圧に向けた作戦を加速させてくれると信じている」と述べ、トルコ政府が懸念しているクルド人勢力への武器供与の必要性を強調しました。