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シリアのクルド人勢力を主体とするシリア民主軍は今月はじめ、過激派組織ISが「首都」と位置づけるラッカの制圧に向けた最終的な作戦を開始し、アメリカ主導の有志連合の支援を受けながら部隊を進めています。


シリア民主軍は29日、ラッカの南側にある3つの村やユーフラテス川にかかる橋を制圧して街を完全に包囲し、ISの戦闘員や武器などの補給路を断ったことを明らかにしました。


これによって、ラッカはユーフラテス川沿いや隣国イラクとの国境地帯まで広がるISの支配地域から切り離されたことになり、シリア民主軍は、ラッカ市内に3000人はいると見られるIS戦闘員に対して攻勢を強めています。


ただISは、10万人を超えるとも言われる住民たちを「人間の盾」にしながら激しい抵抗を続けると見られ、シリア民主軍と有志連合は、より慎重に作戦を進めることが求められます。