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この中で前川氏は、官房長官が「定年である3月末まで次官を続けたいと言っていた」としたうえで、「私はそれについてそんなことはだめだ」と発言したと答弁したことについて、「直接的にも間接的にも菅官房長官から3月末まで、次官を続けることについてだめだと言われたことはありません」としています。


また、「天下り問題に対する世論が厳しい状況になって、初めてみずからが辞められた」と答弁したことについては、引責辞任を決断したのは1月4日で、この問題が報道されたのは1月18日だったと反論しました。


そのうえで、「私が辞任を決意したのはだいぶ前ですし、世論が厳しい状況になったのは辞職後のことですから、いずれにしても菅官房長官のご指摘は当たりません」とコメントしています。


この答弁書は、民進党宮崎岳志衆議院議員が提出した質問主意書に対するものです。


それによりますと、学校法人「加計学園」が、国家戦略特区に指定された愛媛県今治市に計画している大学の獣医学部の新設をめぐって、内閣府の担当者が「官邸の最高レベルが言っている」などと発言したとされる、去年28年9月26日の文部科学省内閣府との打ち合わせは確認できないとしています。


また文部科学省が、来年4月の開学は困難だとして、開学の時期を平成31年4月にすることを内閣府に対して提案した事実があるかどうかについて、「文部科学省内閣府に対して、ご指摘の考え方を伝えた事実は確認できない」としています。


さらに文部科学省が、去年の秋に和泉総理大臣補佐官に対し、獣医学部の新設について説明や意見を聞いたことがあるかという質問に対しても、「ご指摘の時期に、文部科学省として和泉総理大臣補佐官にご指摘のように『説明を行ったり、意見や質問を受けた』事実は確認できない」としています。

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