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【田中角栄 不敗の世渡り力】敵味方関係なく最期は盛大に見送る 親の葬儀を経験して一人前 - ZAKZAK

 田中角栄が冠婚葬祭のうち、葬祭を重視したことは広く知られている。結婚式はみんなが喜んでいるのだから欠席もやむなし。しかし、葬儀にはどれだけ忙しい日程の中でも、万難を排して駆け付けている。誰よりも、死者とその遺族の悲しみに心を配った。


 それは自ら率いた田中派議員のみならず、他派や敵対する野党議員にも同じ姿勢であった。自民、社会両党の対決時代、元社会党委員長の河上丈太郎の葬儀では、自民党幹事長として超多忙だったが、12月の氷雨の中で2時間立ち続けて、野辺の送りをした。


 参列する社会党議員の中からは「田中というのは、すごい男だ」との声が出たものだった。田中は、のちに言っていた。


 「野党であろうと、自民党であろうと、この国がどうあるべきかを真剣に考えている。方法論のみが違うだけだ。人物も立派、河上さんを弔うのは当然と思っている」

 田中は「人間は親の葬儀を経験して初めて一人前になる。凡々とした人生を送ってきたヤツも、目が覚める例が少なくない」と、よく口にしていた。

 その葬儀の席で「こうして集まってくれた多くの人たちを、これからの自分は裏切ることはできない。しっかり生きていかなければ」と改めて覚醒する。葬儀を仕切って初めて、ひとかどの人物として歩み出すのだ。


 田中は秘書だった早坂茂三(のちに政治評論家)が父親を亡くしたとき、早坂を北海道の実家の葬儀に送り出す際、こう言った。「後のことは心配するな。親父さんを盛大な葬儀で送り出してやれ」と。

【「田中角栄」追憶の証言者】4000人規模「田中派葬」で守ってくれた「父との約束」――石破茂(地方創生担当相) | デイリー新潮

角栄の弔問、葬儀配慮考

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