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国連の仲介の下、シリアのアサド政権と反政府勢力が内戦の終結に向けて話し合う和平協議が、スイスのジュネーブで10日に始まりました。


国連のデミストラ特使は初日の協議後、記者会見し、イラクのモスルの解放を受け「モスルのように、過激派組織ISが『首都』と位置づけるラッカも解放されなければならない。シリアでISを打倒するには、包括的で信用性のある政治プロセスが欠かせない」と述べ、和平協議が重要だとの認識を示しました。


シリアの和平協議をめぐっては、これまでアサド政権と反政府勢力が停戦に合意してもすぐに戦闘が再燃しており、アサド政権が軍事的に優位に立つ中、政権移行などについては大きな進展がないままです。


デミストラ特使は、9日から一部の地域で始まった停戦はおおむね守られているとして、働きかけを行ったアメリカやロシアなど各国と連携して今後、対象地域を広げることが重要だと強調しました。


ISはラッカで追い詰められつつあり、和平協議ではアサド政権と反政府勢力にとって共通の敵であるISの壊滅後も見据え、まずは双方が話し合いの前提となる停戦を確実に守ることができるかどうかが焦点になります。