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北日本の太平洋側や関東でぐずついた天気が続いている要因について、気象庁は、今月に入って太平洋高気圧の日本付近への張り出しが例年の夏に比べて弱くなっていることが影響していると分析しています。


この理由については、日本の南のフィリピン付近で、今月に入って対流活動が不活発になったことが影響している可能性があるとしています。フィリピン付近で対流活動が不活発になると、過去には、その北側で太平洋高気圧の勢力を強める下降気流が弱まったケースがあったということです。


フィリピン付近では、先月、これとは対照的に対流活動が活発で、1か月で8つの台風が発生し、7月の発生数としては、昭和46年と並んで統計開始以来、最多となりました。


これに伴い、太平洋高気圧の本州付近への張り出しも強く、先月10日に群馬県館林市で37度8分の最高気温を観測するなど、各地で猛暑が続きました。


しかし、今月に入ってからは、フィリピン付近の対流活動が弱まって台風の発生数が減ったほか、太平洋高気圧の張り出しも弱い状態が続いています。


これに加えて気象庁は、今月に入って日本の北に「オホーツク海高気圧」が発生し、北日本の太平洋側や関東付近に北東から冷たく湿った空気が流れ込みやすくなっていることが影響していると分析しています。


日本の北に「オホーツク海高気圧」、日本の南に「太平洋高気圧」が居座るというこうした気圧配置は、梅雨の時期によく見られるということで、この状態はこの先1週間程度続く見込みです。