Vice Chairman Stanley Fischer submits resignation, effective on or around October 13, 2017: https://t.co/h1nz467ChQ
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Vice Chairman Stanley Fischer announces resignation from the Fed https://t.co/8aSxtN7gZF
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フィッシャーFRB副議長が任期途中で退任、個人的な理由で https://t.co/p3V1EU5GdI pic.twitter.com/v0n06hTQ0C
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米連邦準備理事会(FRB)のフィッシャー副議長(73)が6日、任期途中の10月中旬をもって退任すると表明した。個人的な理由によるものとしている。
フィッシャー氏はトランプ米大統領宛の書簡で、10月13日前後に退任する予定とした上で、近年の経済や金融システムの改善を振り返り、「FRBで任務に当たり、殊にイエレン議長と共に仕事ができたことは光栄の至りだ」と述べた。
フィッシャー氏は任期満了まで8カ月を残しての退任となる。FRB理事会は議長、副議長を含め7人で構成されるが、フィッシャー氏が退任すれば残り3人となる。
上院は、元財務次官のランダル・クォールズ氏をFRB理事兼金融規制担当副議長に起用する人事案を審議中で、上院銀行委員会は7日にこの人事案に関する投票を行う予定。
これまでにも理事ポストが空席だったことはしばしばあったが、定員7人中4人が欠員という事態になったことはない。
イエレン議長の任期は来年2月に終了する。トランプ氏のイエレン氏の評価は高いが、トランプ氏がコーン米国家経済会議(NEC)委員長などを指名する可能性も残っている。
JPモルガンのエコノミスト、マイケル・フェローリ氏は「フィッシャー氏はFOMC内で中心的存在だったとわれわれは認識している」と説明した上で、同氏の退任により12月の利上げの可能性が若干低くなるかもしれないとの見方を示した。
フィッシャー氏は、国際通貨基金(IMF)の筆頭副専務理事やイスラエルの中央銀行総裁を経て、2014年6月にFRB副議長に就任した。世界銀行の首席エコノミストを務めた経験もある。
フィッシャー副議長の突然の辞意、トランプ大統領に選択突き付けるhttps://t.co/Vjt3Bwb0zz pic.twitter.com/UIU9ESOjiR
— ブルームバーグニュース日本語版 (@BloombergJapan) 2017年9月6日
イエレン議長は来年2月が任期満了で、再任の可能性は低いと考えられている。フィッシャー副議長は6日、今年10月半ばで辞任すると発表した。両氏とも経済学教授出身で中央銀行当局者を長く務めてきた。銀行規制監督担当の副議長にランダル・クオールズ氏を指名したトランプ大統領は、既に空白となっているさらに二つのFRB理事ポストも埋めなければならない。
1970年代後半にカーター大統領(当時)がビジネスマン出身の議長として起用したウィリアム・ミラー氏が2年足らずで事実上の降板となって以降、歴代の大統領は「インサイダー」をおおむね指名してきた。フィッシャー氏と前任の副議長2人(イエレン氏とドナルド・コーン氏)はいずれもセントラルバンカー出身。また、イエレン氏までの4人の議長のうち、セントラルバンカー出身でなかったのは、著名民間エコノミストだったグリーンスパン氏だけだ。
歴代大統領が米金融当局での人事で継続性を重視した理由は、それが安定した金融市場という大きな見返りをもたらしてきた点にある。金融当局への信頼が損なわれれば、株価や債券相場の下落につながって政権支持率や経済全体に大きなマイナスとなりかねない。トランプ大統領は7月、米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)とのインタビューで、イエレン議長が「これまで低金利を維持してきた人物」であることを理由に、再任の可能性があるのは「間違いない」と発言していた。
ポトマック・リバー・キャピタルの創業者で、連邦準備制度についての共著「ザ・ミス・オブ・インディペンデンス」(原題)があるマーク・スピンデル氏は「トランプ氏は明らかに予測不可能で、大統領選も政権運営もずっと過去の慣例を無視してきた」としつつも、「恐らく金利については彼にも多少の理解があるようだ」と語った。
原題:Fischer Exit Sharpens Trump Fed Choice: Continuity or Disruption(抜粋)
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