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座談会 第一夜(三)国家の将来|出口王仁三郎座談会集 - 霊界物語ネット

林 『明治維新の志士は実際よくやりましたねえ、今の世の中にはとてもあんな熱のある偉大な青年達はありませんなア』
聖師 『明治維新のあの大業でも五十人くらいでやったんだが本当にやった人間はタッタ二十人ほどしかなかったのだ。あれは全く団結がよく出来ていたからなんだ。その二十人の力が徳川三百年の礎を破ったのだから……。
 西郷南洲[※]が二十人の者を一つにしたためや。
 あの四十七士と、この二十人だけが歴史にのこっているもので、団結のために仕事をやり通したのみで他には一つもそんなのはないのやでよ……ある人が俺にこういう事を言った。「大本の人は皆あんたに生命を投げ出してついている、全国に何百万いるか知れない。あんたの命令は善かれ悪しかれとても大きな結果を生む……」と言っていた。団結の力は大きいからなア。
 お前、ロシアの革命でも二十人は居らなかったのやでよ。本当にやった者は二、三人しかあらへん。その二、三人の人の団結の力で今のソヴエートロシアが出来たのやからそれは見方によっては大本の力はどんなにあるか判らんからのう。
 三人世の元というが、どんな仕事でも本当の者は三人でよいのや、教祖はん[※]は「一人この事を知った者が出て来たら」……とその一人を待って居なさった。その一人が出て来たらこの事は成就すると言っていられたのだ』
 (一座、寂として声なし)

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