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シリアの内戦をめぐるアサド政権と反政府勢力の和平協議は、ジュネーブで28日から始まり、仲介に当たる国連のデミストラ特使がそれぞれの代表団と別々に会い、意見を聞き取る形で進められています。


初日の反政府勢力側の特使との会談に続き、29日は予定より遅れて現地入りした政権側の代表団と特使の会談が行われました。会談の内容は明らかにされていませんが、アサド政権に近いシリアのメディアは、政権側がアサド大統領の処遇について議論すること自体を拒んでいると伝えています。


これに対して、軍事的に劣勢に立たされている反政府側は態度を軟化させ、アサド大統領の退陣を和平交渉を始める条件とすることはやめたものの、交渉の中では引き続き、退陣を求めていくとしており、双方の対立が解消されるめどは全く立っていません。

このため、デミストラ特使は、今週でいったん休止する予定だった和平協議を、来週まで延長する考えを示しました。