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内戦が続くシリアの和平調停を担当してきた国連のデミストラ特使は17日、ニューヨークで開かれた安全保障理事会で、一身上の都合で、来月いっぱいで辞任する意向を表明しました。

またデミストラ特使は、アサド政権と反政府勢力が合意した新しい憲法制定に向けた委員会の発足が遅れているのは、アサド政権が委員会のメンバー選定に納得していないためだと説明し、辞任するまで委員会の早期発足に全力を尽くすと強調しました。

デミストラ特使は、4年以上にわたってシリア問題の特使を務め、アサド政権と反政府勢力との間で激しい戦闘が続く中、双方と協議を重ねて和平への道筋を探ってきました。

しかし、大きな進展は見られないまま、ロシアの軍事的支援を受けるアサド政権が次々と反政府勢力の支配地域を制圧し、圧倒的に優位に立っています。

国連は、デミストラ特使の後任の選定を急ぐことにしていて、新たな特使がシリア内戦の政治的な解決に向けて協議を進展させられるか注目されます。

https://d1021.hatenadiary.jp/entry/2018/10/17/200245(米 イランが少年兵らをシリアに派遣と指摘 新たな制裁発表)