イエメン外相 反体制派分裂で政権側攻勢強める考え #nhk_news https://t.co/YEji2DcCTd
— NHKニュース (@nhk_news) 2017年12月10日
中東のイエメンでは、サウジアラビアなどが支援する政権側と、イランの支援が指摘される反体制派の間で3年近くにわたって内戦が続いてきました。
しかし、今月、反体制派と連携してきたサレハ前大統領が反体制派に殺害されたことから内部分裂も指摘されていて、こう着状態が続いてきた戦況にどのような影響を与えるのかが注目されています。
こうした中、イエメンのミフラフィ外相が10日、NHKのインタビューに応じ、「サレハ前大統領の支持者の多くが殺害されるか、拘束されている。首都はパニックと恐怖で支配されている」と述べ、反体制派が支配してきた首都のサヌアで前大統領派に対する大規模な粛清が続いているとの認識を示しました。
そのうえで、「今回の事件で反体制派に協力する政治勢力はいなくなった。反体制派の孤立は勝利につながる」とし、政権としては反体制側の分裂を好機と捉えて首都サヌアなどを奪還するための軍事作戦を強化する方針を明らかにしました。
政権側が反体制派への攻勢を強めれば首都などで市街戦になるおそれもあり、戦闘に巻き込まれる民間人が増えることへの懸念が広がっています。