NY原油は3営業日続伸。トランプ米政権がイラン産原油を輸入する国・企業に対して11月に制裁を発動する方針を示す中、中国国有石油大手の中国石油化工が9月のイラン産原油の輸入を半減させたとの報を受けて原油供給の逼迫感が強まり、約3カ月ぶりに75ドルを回復するなど買いが殺到しました。
— 第一商品 マーケット速報 (@Daiichi_F24) 2018年10月1日
ニューヨーク原油市場 値上がり 3年11か月ぶり高値水準 #nhk_news https://t.co/KpF7mJYMRU
— NHKニュース (@nhk_news) 2018年10月1日
1日のニューヨーク原油市場は、アメリカが来月発動するとしている経済制裁でイラン産の原油の供給が減るという懸念に加えて、アメリカ国内の原油生産が鈍化するのではという見方が広がり、原油供給への不透明感が強まりました。
このため、原油の先物に買い注文が集まり、国際的な原油取引の指標となるWTIの先物価格は、1バレル=75ドル台後半まで大きく値上がりしました。
1バレル=75ドル台後半は、2014年11月以来、およそ3年11か月ぶりの高値水準となります。
市場関係者は「先週末、アメリカとサウジアラビアが協議したが、原油の安定供給に向けた具体的な成果がなかったと伝わったことも、買い注文につながった。これから北半球の原油需要が増えると見込まれる中で、原油価格は上昇基調にある」と話しています。