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東証1部に上場している3月期決算の企業は31日、去年4月から12月までの決算発表がピークになりました。


大手証券会社、SMBC日興証券によりますと、全体のおよそ16%にあたる235社が30日までに決算発表を終え、経常利益の合計は5兆9850億円と、前の年の同じ時期を14.7%上回りました。


中でも好調だったのが「製造業」で、アメリカやヨーロッパをはじめ海外の景気拡大に支えられ、製造業全体の経常利益は31.4%の増益となりました。


業種別に見ますと、スマートフォンに使われる半導体の伸びなどを追い風に「電気機器」の経常利益は37.9%、また「化学」が24.4%の増益となっています。


一方、「非製造業」も全体で6.1%の増益となり利益を伸ばしています。


SMBC日興証券伊藤桂一チーフクオンツアナリストは「グローバルな景気回復の恩恵が電機や化学といった製造業に広がっていることが確認できた。ただ、このところ外国為替市場でいくぶん円高ドル安の傾向になっているため、今後、製造業の利益が圧迫されることがないか注視している」と話しています。