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国連ヨーロッパ本部で開かれている軍縮会議では6日、「低出力核」という威力を抑えた核兵器を増強するなど、新たな核戦略を発表したアメリカに対して、各国からの発言が相次ぎました。


このうち、北朝鮮の代表は「わが国に対する先制攻撃を想定した戦略で、アメリカこそが衝突と緊張を求めている」と述べたほか、ロシアと中国の代表も、「世界の安全保障のバランスを崩す戦略だ」などと指摘してアメリカを強く非難しました。


これに対し、アメリカのウッド軍縮大使は「ロシア、中国、北朝鮮核兵器を増やしている。世界的な脅威は冷戦後、最も増しており、アメリカと同盟国を守るためには、核抑止力の強化が必要だ」などと述べ、アメリカを非難している国々こそが核戦力の強化を決断させたと反論しました。


北朝鮮は、このアメリカの発言に再び反論し、「わが国の核兵器は自衛のための抑止力だ。アメリカが敵視政策をやめないかぎり核開発を交渉のテーブルにのせることはない」と述べ、核・ミサイル開発を今後も続けていくと強調しました。


アメリカ商務省は6日、去年1年間の貿易統計を発表しました。


それによりますと、モノの取り引きに限った貿易赤字は、好調な消費を背景に自動車の輸入が増えたことなどから7961億ドルと、前の年を8.1%上回り、9年ぶりの規模に拡大しました。


貿易赤字を国別に見ると、中国が前の年に比べて8.1%増加して、3752億ドルと赤字全体の半分近くを占め、過去最大の規模に膨らみました。


続いて、メキシコが710億ドルと10.4%増加しました。そして、日本が688億ドルと0.1%の増加、ドイツが642億ドルと0.7%の減少となりました。


トランプ政権は、ことし11月に議会の中間選挙を控えていて、今回の統計で、貿易赤字の総額が大きく拡大したことから、各国に対して、今後、貿易の不均衡を是正する姿勢をさらに強める見通しです。


とりわけ中国に対しては、先月下旬に、中国などから輸入される太陽光発電パネルに対して、16年ぶりに緊急の輸入制限措置の発動を決めたほか、知的財産の侵害をめぐっても制裁の発動を検討していて、今後、両国の貿易摩擦が激しくなることが予想されます。


アメリカの国境警備当局によりますと、去年メキシコとの国境地帯で逮捕された不法移民の数は34万1000人余りで、前の年に比べて4割以上減りました。
これは去年、トランプ大統領が就任し国境の警備を強化した結果、不法に国境を越えようとする人の数自体が減ったためと見られています。


一方でスイスに本部があるIOM=国際移住機関が6日発表したところによりますと、去年メキシコから不法に国境を越えアメリカに入ろうとして死亡した人の数は412人で、前の年と比べて14人増えたということです。
国境地帯での逮捕者が減ったにもかかわらず死者が増えていることについてIOMは「逮捕を避けるため、中には40度の気温の中で長時間移動するなど不法移民はより険しいルートを選ぶ傾向にあり、死者の増加につながっている」と分析し、トランプ政権の国境警備の在り方に警鐘を鳴らしています。