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 ご案内のように私たち西欧音楽の人間は、キリスト教の理解がなければまともな仕事ができません。そして日本人の99%にはキリスト教の感覚が一切欠如しています。


 日本に音大や芸大はたくさんありますが、演奏や作曲にあたって最低限押さえておかねばならない、宗教音楽の基本的な背景が、きれいさっぱり日本の楽隊には抜け落ちている。


 この現実と、国際コンクールなどであまりパッとしなかったり、受賞しても後々巨匠として伸びる人材が極めて少ない現実とには露骨な相関があります。

 「モーセ五書」トーラーと呼ばれる旧約聖書冒頭部、4福音書を中心とするキリスト教新約聖書」のテキスト群、さらには、ムハンマドが「夢」や「うつつ」で造物主から直接「聞き」、最初は文字を記すことができなかったので記述することもできなかったという啓示が示された「クルアーン」(コーラン


 これらのテキストほど、繰り返し一言一句が精査精読され、様々な局面にあたって解釈適用され、生かされ続けてきた文書テキストは、人類史上ほかに類例がないと言って外れないでしょう。

 実は、今日のAIを支えている中心的な理論は「ベイズ推定」と呼ばれるもので、結果から原因を考える「逆確率」という概念が決定的な意味をもちます。


 ベイズは人名で、トーマス・ベイズ(1702-61) はニュートンの晩年と世代の重なる英国のプロテスタント・長老派の牧師・かつアマチュア数学者で、やはり英国の哲学者 デイヴィッド・ヒューム(1711-76)による、実験科学的な観点から聖書記述に加えられた批判に答えるべく、結果=目の前に見える現象から原因・・・この場合はすべての創り主である「神の存在」を逆推定するという動機によって「ベイズの定理」が導かれました。


 それが巡り巡って「ツイッターの過去ログビッグデータ」という結果から景気動向という原因を推測し、さらにその未来の景気をも予測してやろうといった、2010年代後半に最も精力的に研究されているAIや自動運転、IoTなどの先端技術を支える、数理哲学的な根拠を与えてもいるのです。

 さて、それ以前に、文献学のフレームワークにスコラ学以来の聖書解析が祖形を与えているのは周知と思います。

 アインシュタインでもファインマンでもメンデルスゾーンでもかまいません。どうしてユダヤ人には「優秀」な人物が多く出てくるのか?


 その1つの答えは、あらゆる現象の背後に


 「(神の意思であったり、そうでなかったりする)メカニズム」や「意図・目的」をもって徹底して考え続け、思考することをやめない、という心的な姿勢があるから、と言って、大きく外れないと思います。

3:5|列王紀略上(文語訳) - Wikisource

3:5|列王紀上(口語訳) - Wikisource

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