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ガザ地区では、70年前のイスラエル建国に伴い、故郷を追われたパレスチナ難民が先月30日以降、毎週金曜日に抗議デモを行い、イスラエル軍は実弾も発砲して抑え込みを図っています。


地元の医療機関によりますと、先月30日の抗議デモの開始以来、イスラエル軍による実弾発砲で子どもを含む38人が死亡し、1930人以上が大けがをしています。


これについて、スイスのジュネーブにある国連人権高等弁務官事務所は27日、声明を出し、「過剰な武力行使が繰り返されているため、信じられないような数の人が実弾発砲の犠牲になっている。イスラエル軍は国連の警告を無視していると思われる」として、イスラエルを非難し、自制した対応を求めました。


これに対して、イスラエル軍は、デモ隊が火炎瓶を使うなど平和的なものではないため発砲は自衛のための措置だとしています。


この問題をめぐっては、国連のグテーレス事務総長も独立した調査を行うべきだと表明していますが、イスラエルの後ろ盾となっているアメリカが反対し、調査が実施されるめどは立っていません。

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