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マレーシアの議会下院の選挙は、9日に投票が行われ、即日開票されました。


開票は終了し、選挙委員会によりますと、222議席のうち、マハティール元首相が率いる野党連合「希望連盟」が113議席、与党連合「国民戦線」が79議席、そしてイスラム主義政党などが30議席を獲得しました。


野党連合が過半数を獲得したことで、1957年の独立以来初めてとなる政権交代が実現し、マハティール氏が首相に就任する見通しです。


マレーシアでは、国王が首相を任命することになっていて、マハティール氏は9日夜、野党連合の勝利を宣言する記者会見の中で、すでに王宮とも連絡を取っていると明らかにしたうえで、10日にも首相の宣誓式を行いたいという意向を示しました。


今回の選挙では、92歳の高齢ながら根強い人気のあるマハティール元首相が、ナジブ首相の不正資金疑惑を厳しく批判して野党に転じ、野党連合の首相候補として政治の刷新を訴えました。


これに対し与党連合は、インフラの整備や安定した経済成長など、これまでの実績を強調しましたが、不正資金疑惑などに対する国民の反発は強く、逆風をはね返すことはできませんでした。

マハティール氏は、1981年から22年にわたってマレーシアの首相を務めました。
この間、戦後急速な経済発展を遂げた日本から先進的な工業技術や勤労精神を学ぼうという「ルックイースト政策」を掲げ、マレーシアを東南アジア有数の工業国へと発展させました。


2003年に首相を辞めたあとは第一線から退いていましたが、3年前、ナジブ首相の政治資金の不正疑惑が明るみに出ると厳しく批判して退陣を求めました。


そして今回の選挙に野党連合の首相候補として立候補し、独立以来初めてとなる歴史的な政権交代の立て役者となりました。


先月、NHKのインタビューに応じたマハティール元首相は、92歳という高齢で立候補することについて、「私は確かに高齢だが、老いのスピードは人それぞれだ。まだ働けるし交渉もできる。70歳の人と変わらず動ける」と健在ぶりをアピールしていました。