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韓国軍とアメリカ軍は今月11日から2週間の日程で定例の共同訓練「マックス・サンダー」を実施し、空軍の戦闘機などおよそ100機を投入して空中戦などを想定した訓練を続けています。


北朝鮮はこの訓練の実施を理由に、韓国との閣僚級会談を急きょ中止し、南北の対話再開の条件として17日、韓国との窓口機関である祖国平和統一委員会のリ・ソングォン委員長が国営メディアを通じて訓練の中止を要求しました。


これに関してアメリカ国防総省のホワイト報道官は17日の記者会見で、訓練は防衛的なものだと強調したうえで「これからも継続される」と述べました。


さらに米朝首脳会談の実現に向け、将来的に規模を縮小する可能性があるかどうかについては「そのような議論はない。何かを縮小するという議論はなく規模を変えるという議論もない」と述べ、今後も計画どおりに訓練を実施する方針を示しました。


アメリカのトランプ大統領は、17日、ホワイトハウスで記者団に対し、北朝鮮米朝首脳会談を取りやめる可能性を示唆したことについて、米朝間で会談場所などをめぐるやりとりが続いていると指摘し、「実現するなら実現する。そうでなければ次のことをする」と述べ、会談が実現しなければ、圧力を強化する可能性に言及しました。


その上でトランプ大統領は、「キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長は、ひょっとすると会談を行いたくないのかもしれない。習近平国家主席がキム委員長に影響を与えているかもしれない」と述べました。


また、北朝鮮との非核化をめぐる交渉について、リビア方式は検討していない。リビアでは核を手放したカダフィ大佐を権力の座にとどめる合意は無かった。キム委員長ができる最適なことは、取引に応じることだ。そうすればとても力強い保護を得られるだろう」と述べ、非核化に応じれば、体制を保証するとの考えを示し、対話に応じるよう呼びかけました。


18日付けの朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、党で軍事政策を統括する中央軍事委員会の拡大会議が開かれ、キム・ジョンウン委員長が出席したと、1面で写真とともに伝えました。


会議では、「軍をさらに強化して国防事業全般を改善するための対策が協議、決定された」としていて、キム委員長は軍の近代化や軍人の生活改善などに関する方針を示したということです。


先月の党の中央委員会総会で、北朝鮮は「核の兵器化の完結」を主張して、これまで掲げてきた核開発と経済の立て直しを並行して進める「並進路線」の「勝利宣言」を行って、今後は経済の立て直しに全力を挙げる方針を強調していました。


これを受けて今回の会議では、新たな軍事政策の方針が打ち出された可能性があります。


北朝鮮は16日、来月の米朝首脳会談を取りやめる可能性を示唆し非核化をめぐってアメリカとの駆け引きが続いていますが、今回の会議でキム委員長は、トランプ政権への対決姿勢は示しませんでした。