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集客できる秘密は、「メニュー構成」と「店舗数」にあると私は見ています。ファミレスの事業規模の上位は、「ガスト」「サイゼリア」「ジョイフル」「ココス」「デニーズ」「バーミヤン」「びっくりドンキー」「ビッグボーイ」「ロイヤルホスト」といったところ。


その中で、和食と洋食が混在した、昔ながらのファミレスは、「ガスト」と「ジョイフル」しかありません。他は、パスタ、ピザ、ハンバーグ、中華などに片寄っています。和洋の混在は、客層の幅を広げます。つまり、小さな子どもからお年寄りまでが、一緒に利用できるのです。


昔はこのタイプのファミレスばかりだったのですが、戦略としてはターゲットを絞り込んだ方が集客力が高くなるので、メニューも絞り込まれるようになりました。その結果、世の中には専門店が増えたのです。「これが食べたい」と思えば、その専門店に行けば良いのです。


しかし、食べることは「ルーティン」でもあります。好みに関わらず、毎日食べなければなりません。食べたいものが浮かばなければ、「適当なお店」を選ぶことになります。それが、「ガスト」なのです。


和洋があり、日替わりランチも安い。サラリーマンには非常に助かる存在です。また、女性ウケするサラダの種類も多く、おしゃべりに最適なドリンクバーも充実しています。デザートも多数揃っています。子ども向けには、キッズメニューやおもちゃがもらえるセットもあります。平日午後3時以降は「ハッピーアワー」として、アルコール類が249円(税抜き)となり、つまみも199円(税抜き)と299円(税抜き)が揃っています。


とにかく、メニュー構成がきめ細かいのです。これほど幅広い客層に対応したファミレスは、他にありません。


そして、集客できる大きな要因のもうひとつが、店舗数です。全国で1,366店(平成30年4月30日現在)と、圧倒的な数なのです。お店が多いということは、何を食べようかと迷った時に、すぐそこにお店があるということです。身近にあって、手軽に利用できる。その利便性が、「ガスト」の強みなのです。
言い方を変えれば、他に適当なお店がないから利用しているのです。これは「ガスト」を批判しているのではなく、それが「ガスト」の役割になっているのではないかと考えます。

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