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乗客乗員239人を乗せたマレーシア航空370便は、4年前の2014年3月に、首都クアラルンプールから中国の北京に向かう途中で消息を絶ちました。


マレーシアなど3か国による捜索は、有力な手がかりがないまま去年1月に終了しましたが、ことし1月になって、海洋探査を行うアメリカの企業がマレーシア政府と契約を結び、捜索を再開していました。


今回の捜索は、旅客機が沈んでいると見られるインド洋を中心に11万平方キロメートル余りに及びましたが、新たな発見はなく、マレーシア政府は、30日、打ち切りを発表しました。


マハティール首相は会見で、「残された親族の気持ちも理解できるが、永遠に捜索を続けるわけにはいかない」と説明しましたが、政権交代する前のナジブ政権は先月、捜索の延長を認めていたため、乗客や乗員の親族は打ち切りの決定に強く反発しています。


マレーシア政府は近く、詳しい報告書を公表するとしていますが、航空史上最大のミステリーとも言われたマレーシア航空機の行方は不明のままとなり、消息を絶った真相の究明は困難な状況となりました。