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イタリアではことし3月の議会選挙で躍進したEUに懐疑的な立場をとる新興政党「五つ星運動」と右派政党「同盟」の2つの政党が、先月ようやく連立合意に達し、双方が首相に推薦したコンテ氏が組閣を試みました。


しかし閣僚候補にEUの単一通貨ユーロからの離脱を主張する人物が含まれていたことから、閣僚の任命権を持つマッタレッラ大統領が任命を拒否しました。


マッタレッラ大統領は、逆に通貨ユーロを支持するIMF国際通貨基金の元幹部を新たに首相に指名して組閣を要請しましたが、議会で主導権を握る「五つ星運動」と「同盟」が反発し、組閣をめぐって大統領側と協議を続けてきました。


こうしたなか31日、マッタレッラ大統領と会談したコンテ氏が、再び首相に指名されるとともに、閣僚18人の承認を受け、選挙から3か月近くたってようやく新政権が発足する見通しとなりました。


焦点となっていた経済財務相に、通貨ユーロを支持する政治経済学者を起用し、双方が妥結したことが背景にあるとみられます。ただ、EUに懐疑的な連立政権が発足するだけに、今後、どのような政策を打ち出すかに注目が集まっています。

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