伊首相 不信任案受け辞任 政治混乱も #nhk_news https://t.co/xmj3DDDObH
— NHKニュース (@nhk_news) 2019年8月20日
イタリアでは去年6月、新興政党の「五つ星運動」と右派政党の「同盟」による連立政権が発足しましたが、高速鉄道の建設の是非などをめぐって対立を繰り返し、「同盟」は今月上旬、コンテ首相に対する不信任案を提出して、議会の解散と総選挙の実施を求めていました。
こうした中、20日、コンテ首相は、議会上院で行った演説の中で、不信任案について「政権に危機をもたらす決断で極めて無責任だ。みずからの政党と個人的な利益だけを追求している」と述べ、「同盟」の党首でもあるサルビーニ内相を激しく批判しました。
そのうえで、連立政権の維持が困難になったとして辞意を表明し、マッタレッラ大統領は辞表を受理しました。議会の解散権を持つマッタレッラ大統領は、各政党と協議して今後の方針を決めるとしていて、議会第1党の「五つ星運動」を中心に、新たな連立の枠組みを模索するものとみられます。
連立のパートナーとしては、前の政権を担っていた民主党が候補に挙がっていますが、「五つ星運動」は既成政党を激しく批判してきただけに、連立を組むことができるのか疑問視する声もあり、政治の混乱は避けられない情勢です。